Iv族ナノ粒子接合およびそれを用いたデバイス
专利摘要:
太陽光で発電するためのデバイスが開示される。デバイスは、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前面が、太陽光にさらされるように構成されたウェハを含む。このデバイスは、また、前面に堆積された融合IV族ナノ粒子薄膜であって、ナノ粒子薄膜が第2のドーパントを含み、第2のドーパントが逆ドーパントであるナノ粒子薄膜も含む。このデバイスは、ナノ粒子薄膜に堆積された第1の電極と、裏面に堆積された第2の電極とをさらに含み、太陽光が前面に当てられるときに、電流が発生する。 公开号:JP2011505679A 申请号:JP2010524064 申请日:2008-03-20 公开日:2011-02-24 发明作者:アボット,マルコム;ケルマン,マキシム;テリー,メイソン;ファンホイスデン,カレル;ポプラフスキー,ドミトリー;マイセル,アンドレアス;レミ,フランチェスコ 申请人:イノヴァライト インコーポレイテッド; IPC主号:H01L31-04
专利说明:
[0001] 関連出願の相互参照 本出願は、2008年2月12日出願の米国特許出願第12/029838号明細書、および「METHODS ANDAPPARATUS FOR CREATING JUNCTIONS ON ASUBSTRATE」という名称の2007年9月4日出願の米国仮特許出願第60/969887号明細書の利益を主張するものであり、それらの特許出願の開示全体を参照として本明細書に組み込む。] [0002] 本開示は、一般にナノ粒子に関し、詳細には、IV族ナノ粒子接合およびそれを用いたデバイスに関する。] 背景技術 [0003] 半導体は、現代の電子工学の基礎を成すものである。半導体は、導電性と絶縁性との間で選択的に変更して制御することができる物理的特性を有しており、ほとんどの現代の電気デバイス(例えば、コンピュータ、携帯電話、光電池など)に不可欠なものである。一般に、IV族半導体とは、周期表の第4族にある元素(例えば、炭素、珪素、ゲルマニウムなど)を表す。] [0004] 一般に、固体半導体は、3つの形態で存在する傾向がある。すなわち、結晶質、多結晶質、および非晶質である。結晶質形態では、半導体原子は、粒界を有さず連続した1つの結晶格子内に位置される。多結晶質形態では、半導体原子は、より小さく、無秩序に配向した多くの結晶体(より小さな結晶)内に位置される。これらの結晶体は、しばしば結晶粒と呼ばれる。非晶質形態では、半導体原子は、長距離の位置秩序をもたない。] [0005] 一般に、導電とは、電子または正孔(電子の欠如)など、電荷をもつキャリアの電磁界を通る移動を表す。金属は、電荷をもつ使用可能な粒子をかなりの量、有する傾向があり、一方、絶縁体は、電荷をもつ粒子をごくわずかしか有さない。] [0006] 不純物(ドーパントと呼ばれる)が存在しないとき、半導体は、絶縁体として挙動する傾向があり、電流が流れるのを妨げる。しかし、比較的少量のドーパントを添加した後、電荷をもつキャリアの量を増加させることによって、半導体の電気的特性が導体へと急激に変化することがある。例えば、光励起と呼ばれるプロセスでは、一般に、吸収された光が電子−正孔の対(光キャリア)を生成し、これがさらに全体の導電率(光伝導率)を高める傾向がある。] [0007] ドープされた半導体領域は、不純物の種類に応じて、より多くの電子を有する(n型)またはより多くの正孔を有する(p型)ことがある。例えば、1つの一般的な構成では、p型の領域がn型の(逆ドープされた)領域に並べて配置されて、「内蔵」電位、すなわち2つのフェルミ準位間のエネルギー差を有する(p−n)接合を形成する。] [0008] 一般的に受け入れられている量子力学の原理の下では、原子の電子は、特定の状態のみを取ることができ、したがって特定のエネルギー準位のみが可能である。しかし、特定のエネルギー状態の占有を厳密に確定することはできない。したがって、通例、原子の集団(例えば固体)に関して確率分布または密度が用いられ、これはフェルミ準位と呼ばれる。一般に、フェルミ準位とは、エネルギー状態の1/2が占められる所与の温度でのエネルギー準位を表す。エネルギー状態は、固有のものであり、量子数に対応する。] [0009] したがって、電界中で接合のp型側にある電子は、次いでn型領域に引き付けられ、p型領域から反発されることがあり、一方、接合のn型側にある電界中の正孔は、次いでp型領域に引き付けられ、n型領域から反発されることがある。一般に、各n型領域および/またはp型領域は、それぞれ、しばしばn−、n+、n++、p−、p+、p++などと示される異なるレベルの相対ドーパント濃度で構成することができる。一般に、内蔵電位、したがって電界の大きさは、2つの隣接する層間のドーピングのレベルによって決まる。] [0010] 別の典型的な構成では、量子トンネル効果の影響を軽減するために、n型領域とp型領域との間に真性の(ドープされていない)半導体層(i型)を配置することによって接合が形成されることがある。量子トンネル効果とは、古典力学では取り得ない(classically−forbidden)エネルギー状態を通って電子が遷移する量子力学的効果である。一般に、空乏層領域において、発生する電磁界は、内蔵電位および印加された逆バイアスを空乏層幅で割った結果である。しかしまた、内蔵電位は、空乏層領域の欠陥密度に反比例する。したがって、高い欠陥密度(すなわち望ましくないエネルギー状態)を有する材料では、トンネル効果が生じることがある。] [0011] したがって、トンネル効果を最小限にする、すなわち欠陥密度を低下させるために、より低い欠陥密度を有するi型領域を使用することができる。例えば、真性の分離層を有さず、p−n接合が十分に狭い場合には、高い電磁界が、その電磁界と同じ方向でトンネル電流を発生することがある。すなわち、トンネル電子が、p型領域の価電子帯からn型領域の伝導帯に直接移動することがある。対照的に、p−n接合が理想的である場合、電磁界が引っ張るキャリアがないので、電流は流れない。] [0012] さらに別の典型的な構成では、オーミック(低抵抗)接触を形成するために、高ドープのn型領域(n++)またはp型領域(p++)を金属領域に並べて配置することによって、金属接合を形成することができる。一般に、ドープされた領域を金属に並べて配置すると、接合に電位障壁が生じる。しかしまた、ドーパント濃度を高めると、空乏層領域が狭くなる傾向があり、これがさらに、より高い電磁界を発生させ、それにより量子トンネル効果の可能性がより高くなる傾向がある。さらにまた、ドーパント濃度を高めると、電荷キャリア(電子または正孔)の少なくともいくつかが、電位障壁を飛び越えるのに十分な熱エネルギーを有し、金属領域内に入って電流となる可能性を高める傾向がある。] [0013] 半導体をドープするいくつかの方法がある。しかし、それらのほとんどは、問題を含むことがある。例えば、1つの一般的な方法は、シルクスクリーンによってドープガラスを半導体基板上に堆積することを含む。スキージを利用するシルクスクリーン印刷技法は、高ドープのガラス・ペーストなどの液体を基板に機械的に直接塗り付ける。比較的高い温度(例えば800〜1100℃)にさらされると、高ドープのガラスから基板内にドーパントが拡散する傾向がある。また、高温は、基板をアニールする傾向もある。] [0014] 一般に、アニーリングは、材料の内部応力を低減させるため、および/またはその物理的および電気的特性を改善するために、ある臨界温度よりも高い温度に材料を加熱するプロセスである。半導体基板の場合、アニーリングは、ドーパント原子を(高い濃度の領域からより低い濃度の領域へ)適切に拡散させ、格子内に位置させ、したがって電流の伝達に追加の電子または正孔(それぞれ電子または正孔を供与する傾向がある)が利用可能である。これは、一般に、活性化(または「供与」の効果)と呼ばれ、効果的な接合の形成に重要である。] [0015] しかしまた、スキージの下方向への機械的な力が、基板に応力を加える傾向があり、したがって基板の電気的および物理的特性に悪影響を及ぼすことがある。バックコンタクト型太陽電池など複数の堆積ステップを必要とするデバイスでは、応力がさらに大きくなる。一般に、どの追加のスクリーン印刷ステップも、損壊または破損によりプロセス歩留まりを減らす(およびコストを増大する)傾向がある。さらに、スクリーン・パターンの位置合わせも、大きな課題を抱えていることがある。例えば、パターン位置合わせが不良である場合、得られる太陽電池は、誤動作(短絡)しがちであり、プロセス歩留まりをさらに減らす。] [0016] 代替のドーピング方法では、イオン注入によってドーパントが結晶性または多結晶性基板内に堆積されることがある。一般に、イオン注入は、ドーパント・イオンを高いエネルギーで基板内に加速させる。拡散ドーピングと同様に、一般に、基板を修復し、ドーパントを活性化させるためには、やはり基板を高温でアニールしなければならない。しかし、イオン注入は、ドーパント添加量を高精度で制御することはできるが、特殊で高価な半導体製造機器を使用する必要があるので、非常にコストが高くなりがちである。] [0017] 同様に、ドーパントを添加するための化学気相成長法(CVD)の使用も、欠点を含むことがある。典型的なCVDプロセスでは、基板(絶縁体、半導体、または金属であることがある)が、1つまたは複数の揮発性前駆体にさらされ、これらの揮発性前駆体が、基板表面で反応および/または分解して、ドープされた被膜を生成する。しかし、イオン注入と同様に、CVDは、特殊で高価な半導体製造機器を必要とするので、コストが高くなる。さらにまた、CVDは、被膜層が一度に1原子ずつ構築されるので、非常に遅くなりがちである。] [0018] 他の一般的なドーピング技法としては、気相ドーピングおよびスプレー型ドーピングがあり、これらはどちらも、p型ドーピングとn型ドーピングを同時にパターン形成することができない。] 発明が解決しようとする課題 [0019] 上記に鑑みて、IV族接合を製造する改良された方法、および太陽電池などそれを用いたデバイスが望まれる。] 課題を解決するための手段 [0020] 本発明は、一実施形態では、太陽光で発電するためのデバイスに関する。このデバイスは、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前面が、太陽光にさらされるように構成されたウェハを含む。また、このデバイスは、前面に堆積された融合IV族ナノ粒子薄膜であって、ナノ粒子薄膜が第2のドーパントを含み、第2のドーパントが逆ドーパントであるナノ粒子薄膜も含む。さらに、このデバイスは、ナノ粒子薄膜に堆積された第1の電極と、裏面に堆積された第2の電極とを含み、太陽光が前面に当てられるときに、電流が発生する。] [0021] 別の実施形態では、本発明は、太陽光で発電するためのデバイスに関する。このデバイスは、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前面が、太陽光にさらされるように構成され、ウェハが、前面拡散領域をさらに含み、前面拡散領域が、第2のドーパントでドープされ、第2のドーパントが、第1のドーパントの逆ドーパントであるウェハを含む。また、このデバイスは、前面拡散領域に1組の小面積のパターンとして堆積された融合IV族ナノ粒子薄膜であって、第3のドーパントを含み、第3のドーパントが、第1のドーパントの逆ドーパントである融合ナノ粒子薄膜を含む。このデバイスは、前面に堆積された第1の電極であって、1組の小面積のパターンと電気接触する第1の電極と、裏面に堆積された第2の電極とをさらに含み、太陽光が前面に当てられるときに、電流が発生する。] [0022] 別の実施形態では、本発明は、太陽光で発電するためのデバイスに関する。このデバイスは、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前面が、太陽光にさらされるように構成され、ウェハが、前面拡散領域をさらに含み、前面拡散領域が、第2のドーパントでドープされ、第2のドーパントが、第1のドーパントの逆ドーパントであるウェハを含む。また、このデバイスは、ウェハの下に構成された裏面層であって、誘電体と、1組の融合粒子の小面積のコンタクトとを含む裏面層を含む。このデバイスは、裏面に堆積された第2の電極であって、小面積のコンタクトと電気接触する第2の電極をさらに含み、太陽光が前面に当てられるときに、電流が発生する。] [0023] 別の実施形態では、本発明は、太陽光で発電するためのデバイスに関する。デバイスは、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前面が、太陽光にさらされるように構成されたウェハを含む。このデバイスは、また、裏面に第1のパターンで堆積された第2のドーパントでドープされた第1の融合IV族ナノ粒子薄膜を含む。このデバイスは、裏面に第2のパターンで堆積された第3のドーパントでドープされた第2の融合IV族ナノ粒子薄膜であって、第3のドーパントが、第2のドーパントの逆ドーパントであり、第1のパターンが、第2のパターンと交差指型にされている第2の融合IV族ナノ粒子薄膜をさらに含む。このデバイスは、また、第1の融合IV族ナノ粒子薄膜に堆積された第1の電極と、第2の融合IV族ナノ粒子薄膜に堆積された第2の電極とを含み、太陽光が前面に当てられるときに、電流が発生する。] [0024] 添付図面の各図において、例として、限定せずに本発明を例示する。図中、同様の参照符号は同様の要素を表す。] 図面の簡単な説明 [0025] 本発明による、1組のSiナノ粒子に関する、直径に対する表面積/体積を比較する簡略図である。 本発明による、IV族ナノ粒子に関する球形度の簡略図である。 本発明による、Siナノ粒子に関する、直径に対する表面汚染および融点の比較を示す図である。 本発明による同心流通プラズマ反応器の1組の概略図である。 本発明による同心流通プラズマ反応器の1組の概略図である。 本発明による同心流通プラズマ反応器の1組の概略図である。 従来の拡散均質エミッタ太陽電池の簡略図である。 本発明による粒子均質エミッタ太陽電池の簡略図である。 本発明による、p+エミッタ・ウェハ、n+BSFウェハ、および対照としての不動態化していないブランク・シリコン・ウェハで行われた少数キャリア測定の結果を示す簡略図である。 本発明による、図5Bのp+粒子平坦エミッタに関する実験からの電流−電圧プロットの簡略図である。 本発明による、図5Bのp+粒子平坦エミッタに関する正規化された量子効率(QE)プロットの簡略図である。 本発明による、インク堆積ステップを省いた状態での、n型シリコン・ウェハ基板に関する1組のIV曲線の簡略図である。 本発明による、デバイス短絡電流を使用した、図5Fと同様の図である。 本発明による、堆積後のエミッタとエッチング後のエミッタとで測定された簡略化された量子効率の図である。 本発明による、堆積後のエミッタとエッチング後のエミッタとで測定された、実験からのIV曲線の簡略図である。 本発明による、スピン速度変更によって変えられる、様々なエミッタ厚さを有するデバイスに関する簡略化された代表的な量子効率の図である。 本発明による、反射防止層を加えたp+粒子均質エミッタ・ウェハと、反射防止層を有さないp+粒子均質エミッタ・ウェハとの反射率を比較する簡略図である。 本発明による、AM1.5G照明の下での、3つのより大きな面積のデバイスに関する1組のIV曲線を示す図である。 本発明による、AM1.5G照明の下での、20cm2デバイスに関する実験からのIV曲線の簡略図である。 本発明による選択エミッタ型太陽電池の1組の簡略図である。 本発明による選択エミッタ型太陽電池の1組の簡略図である。 本発明による点接合太陽電池の1組の簡略図である。 本発明による点接合太陽電池の1組の簡略図である。 本発明による裏面点電極太陽電池の1組の簡略図である。 本発明による裏面点電極太陽電池の1組の簡略図である。] 図5B 図5F 実施例 [0026] 次に、本発明を、添付図面に示される本発明のいくつかの好ましい実施形態を参照して詳細に説明する。以下の説明では、本発明を完全に理解できるようにするために、いくつかの特定の詳細を記載する。しかし、本発明は、これらの特定の詳細のいくつかまたは全てを用いずに実施することもできることを当業者は理解されよう。他の例では、本発明を不要に曖昧にしないために、よく知られているプロセス・ステップおよび/または構造は、詳細には説明していない。] [0027] 前述したように、接合を形成する現在の方法は、高いコストがかかり、パターン形成が難しく、かつ/または基板を損壊しがちである。1つの好ましい様式では、代替方法よりも低コストで、容易なパターン形成性で、かつ基板をあまり損壊せずに、効率的な接合(例えば、p−n接合、金属−シリコン接合など)を形成することができるように、1組のIV族ナノ粒子層が形成されることがある。] [0028] 一般に、典型的な太陽電池は、少なくとも2つの要素を備える。第1に、吸収体領域(典型的には半導体)が、光の吸収によって電荷キャリア(電子および正孔)を発生するように構成される。第2に、1組の接合が、電荷キャリアを分離するように(p−n接合の場合)、また太陽電池から電荷キャリアを流出するように(金属−半導体接合の場合)構成される。] [0029] したがって、太陽電池によって発生する電気の量は、太陽電池内での接合の効率に直接関係する。一般に、接合効率は、界面を越えて実質的な量の電荷キャリアを移動させて抽出することができる能力を反映する。効率の高い接合は、ほとんどの電荷キャリアを通過させ、一方、効率の低い接合は通過させない。] [0030] 一般に、入射する光子が、キャリアをその原子から解放するのに十分なエネルギーを有するときにのみ、自由電荷キャリアが生成され、それによりキャリアが電気を伝導する。すなわち、価電子エネルギー帯(価電子帯)から伝導エネルギー帯(伝導帯)に電子が移動する。価電子帯では、電子は、ホスト原子に束縛される。対照的に、伝導帯では、電子(およびそれらに対応する、価電子帯での正孔)は自由であり、電荷キャリアとして働くのに十分なエネルギーを有する。価電子帯と伝導帯の間には、一般に、電子が取ることができないエネルギー範囲があり、これはバンドギャップと呼ばれる。] [0031] バンドギャップが大きい(約>5.0eV)場合、材料は絶縁体である。バンドギャップが小さい、または存在しない(約0.0eV)場合、材料は金属である。しかし、バンドギャップが中くらいである場合、材料は半導体として働くことがある。例えば、Siは約1.12eVのバンドギャップを有する。] [0032] 前述したように、フェルミ準位とは、エネルギー状態の1/2が占められる所与の温度でのエネルギー準位を表す。エネルギー状態は、固有のものであり、量子数に対応する。したがって、IV族半導体などの半導体に比較的少量のドーパントを添加することで、電荷をもつキャリアの量を増加することができる。n型ドーパント(例えば、P(リン)、As(ヒ素)、Sb(アンチモン)など)が添加される場合、フェルミ準位は、より伝導帯に近い位置に上げられる。同様に、p型ドーパント(例えば、B(ホウ素)、Ga(ガリウム)、In(インジウム)など)が添加されるとき、フェルミ準位は、より価電子帯に近い位置に下げられる。] [0033] 一般に、p型領域がn型領域と並べて配置されるとき、p−n接合が形成される。したがって、各領域のフェルミ準位が平衡状態になるとき、電界(または内蔵電位)が生じる傾向がある。電界中でp型領域で生成された電子(電子少数キャリア)は、次いでn型領域に引き付けられ、p型領域から反発されることがあり、一方、電界中でn型領域で生成された正孔(正孔少数キャリア)は、次いでp型領域に引き付けられ、n型領域から反発されることがある。これらの少数キャリアは、次いで太陽電池から流出されて、電気を生成することができる。] [0034] 電子と正孔の対が生成されるとき、それぞれ、格子を通って拡散するように使用可能であり、電界の影響下で、それぞれn型領域またはp型領域に達するまで進み、最終的にコンタクトによって外部回路内に抽出される。しかし、p型領域の内部、n型領域の内部、吸収体の内部、またはそれらの界面での欠陥が、少数キャリアを消滅させることによって電荷トラップを形成することがある。] [0035] 格子構造の破損箇所、格子間原子の存在(結晶構造内部にあるが、格子部位にない)、または汚染物質(例えば、酸素、酸素錯体など)が、伝導帯よりも下で、バンドギャップ内に中間のエネルギー状態を生み出すことがある。したがって、少数キャリアは、太陽電池から流出されずに再結合し、それにより、発電するのに利用できなくなる。] [0036] したがって、太陽光発電用途で再結合を最小限にするための吸収体として、結晶格子構造(例えばSiウェハなど)が好ましい。例えば、まず、Siウェハ(吸収体)をn型またはp型として作製し、次いで、適切な技法(例えば、化学気相成長、イオン注入、気相拡散、スプレーオン拡散、スピンオン拡散、ドープガラスなど)を使用して、逆ドーパント、すなわちそれぞれn型(n+)またはp型(p+)ドーパントを片面に注入して、p−n接合を形成することができる。しかし、前述したように、この拡散プロセスは、高いコストがかかり、パターン形成に融通性がなくなりがちである。] [0037] さらに、前述したように、ドープガラスの堆積は、問題を含むことがある。例えば、ドープガラスは、多くの場合、シルクスクリーンによって塗布される。一般に、シルクスクリーン法は、高ドープのガラス・ペーストなどの液体を基板に機械的に直接塗り付けるためにスキージを利用する印刷技法である。したがって、この下方向への機械的な力が、基板に追加の応力を加える傾向があり、したがって基板の電気的および物理的特性に悪影響を及ぼすことがある。] [0038] さらに、バックコンタクト型太陽電池の場合など、ドープガラスと同じ基板の面に交互のn型領域とp型領域を形成するには、多くのスクリーン印刷ステップが必要である。一般に、どの追加のスクリーン印刷ステップも、印刷または取扱い中の損壊または破損によりプロセス歩留まりを減らすことがある。また、ウェハ破損が、製造ラインのダウンタイムを引き起こすことがあり、さらにコストが増大する。一般に、スクリーン印刷ドーパント拡散プロセス中に形成された酸化物被膜を除去するために、緩衝酸化物エッチング(BOE)が必要である。] [0039] また、基板上の既存のパターンに、後続のスクリーン・パターンを位置合わせすることも、大きな課題を抱えている。例えば、パターン位置合わせが不良である場合、得られる太陽電池は、誤動作(短絡)しやすく、プロセス歩留まりをさらに減らす。] [0040] さらに、金属−半導体接合も問題を含みがちである。p−n接合と同様に、金属−半導体接合でのフェルミ準位も平衡状態になる傾向があり、金属領域とドープされた半導体領域との間に電位障壁を生成する。したがって、高ドープのn型領域(n++)またはp型領域(p++)を金属領域に並べて配置することが、量子トンネル効果および/または熱支援トンネル効果によるオーミック(低抵抗)接触を形成する一助となる。] [0041] しかしまた、ドーパントの添加により、電荷キャリア拡散距離が減少することもある。一般に、拡散距離は、キャリアが、発生した点から、再結合するまでに移動することができる平均距離である。したがって、より高いドーパント濃度は、金属−半導体界面の効率を高めるが、キャリア拡散距離を短縮するので、金属に接触する太陽電池の領域を最適化するのが難しい。すなわち、金属−半導体界面に達したキャリアの多くが界面を通過するが、そこまで達するキャリアは少ない。] [0042] 1つの有利な様式では、異なるドーパント濃度の複数の領域を使用して、界面の効率およびキャリア拡散距離を最適化することができる。] [0043] IV族ナノ粒子の特性 一般に、ナノ粒子は、少なくとも1次元で100nm未満である微粒子である。一般に、用語「IV族ナノ粒子」は、平均直径が約1nm〜100nmの間である水素終端IV族ナノ粒子を表し、珪素、ゲルマニウム、炭素、またはそれらの混合物からなる。また、用語「IV族ナノ粒子」は、ドープされたIV族ナノ粒子も含む。] [0044] サイズに関わらない一定の物理的特性(例えば、融点、沸点、密度、導電率など)を有する傾向があるバルク材料(>100nm)とは対照的に、ナノ粒子は、サイズに依存する物理的特性を有することがあり、したがって接合などの用途に有用であることがある。例えば、半導体ナノ粒子は、シルクスクリーンまたは堆積などの代替方法に比べて、より容易に、かつ安価にパターン形成してp−n接合を形成することができる。] [0045] しかし、IV族ナノ粒子は、バルク固体に比べてかなり大きい表面積を有するので、汚染を非常に受けやすくなりがちである。一般に、周囲酸素または水素分子がIV族ナノ粒子と接触するのを完全に防ぐのは非常に難しいので、酸化および/または加水分解などの化学反応により、汚染が生じることが多い。その結果、少量の汚染物質でさえ、焼結を妨げ(すなわち、IV族ナノ粒子の物理的接続に干渉し)、高密度層の形成を遅らせ(すなわち、材料の多孔率を高め、したがって導電率を減少させ)、電子と正孔の再結合部位を生み出す(すなわち、組み立てられた接合での電流発生を減衰させる)ことがある。] [0046] 1つの有利な様式では、IV族ナノ粒子は、汚染を最小限にするために、実質的に球状に形成されることがある。一般に、所与の体積を有する全ての固体のうち、球が、最小の表面積を有するものである。同様に、所与の表面積を有する全ての固体のうち、球が、最大の体積を有するものである。したがって、球状のナノ粒子は、最大数のIV族原子を汚染物質から保護する傾向があり、したがって接合形成に有益である。] [0047] 一般に、接合を形成するために、典型的には、半導体ナノ粒子を、高密度に結び付けられた領域となるように形成しなければならない。1つのそのような方法は、焼結である。一般に、粒子を互いに付着させるための方法では、サイズに依存する溶融が生じる前に、相互作用するナノ粒子が焼結する(A.N.Goldstein「The melting of silicon nanocrystals:Submicron thin−film structures derived from nanocrystal precursors」APPLIED PHYSICS A.,1996)。したがって、実質的に球状であり、好ましくは直径が約4nm〜約100nmの間であるIV族ナノ粒子は、より低い温度で焼結する傾向があり、したがって接合を形成するのに有益である。さらに別の構成では、IV族ナノ粒子は、実質的に球状であり、より好ましくは直径が約4.0nm〜約20.0nmの間である。さらに別の構成では、IV族ナノ粒子は、実質的に球状であり、最も好ましくは7.0nmである。] [0048] ここで図1を参照すると、本発明による、1組のSiナノ粒子に関する、直径に対する表面積/体積を比較する簡略図が示されている。水平軸104は、ナノメートル単位でのSiナノ粒子の直径を示し、垂直軸106は、m−1でのSiの表面積/体積を示す。] 図1 [0049] 一般に、Si原子は、原子半径が約0.118nmであり、格子寸法が約0.5431nmのダイヤモンド結晶構造をとる傾向がある。さらに、図示しないが、原子半径が約0.125nmであり、格子寸法が約0.566nmであるGeが、Siと実質的に同様の直径に対する面積/体積の曲線を有する。] [0050] 約4nm未満で、高汚染領域102では、表面積/体積の比は、約1.5m−1(約4nmで)から約6.0m−1(1nmで)に、大幅に増加し始める。最終的に、全てのSi原子が、本質的に表面原子または外殻原子であり、汚染の可能性が非常に高い。したがって、汚染を減少させるためには、IV族ナノ粒子は、直径を約4nmよりも大きくすべきである。] [0051] 次に図2を参照すると、本発明による、IV族ナノ粒子に関する球形度を示す簡略図が示されている。一般に、粒子の形状均一性または球形度に関する測定基準は、透過型電子顕微鏡画像を使用することによって得ることができる。透過型電子顕微鏡法(TEM)は、電子のビームが試料片を通して透過され、次いで画像が生成され、拡大され、蛍光スクリーンまたは写真フィルムの層上に現れるように向けられる、あるいはCCDカメラなどのセンサによって検出されるように向けられる撮像技法である。] 図2 [0052] 図示の例に示されるように、粒子サイズは、個々の粒子を識別し、粒子の最小および最大寸法を横切る直線を描くことによって測定することができる。均一性は、粒子の最大直径と最小直径の比と定義することができる。最長寸法L1と最短寸法L2の比として定義される粒子寸法を測定することによって、球形度のレベルとして測定基準L1/L2を得ることができる。例えば、理想的な球状粒子に関して、均一性は約1.0である。不定の粒子に関して、均一性は、一般に約1.0よりも実質的に大きい。例えば、粒子がロッド状または針状である場合、L1/L2比は5よりも大きいことがある。一般に、最適な球形度は、約1.0〜約2.0の間である。表面汚染は別にして、L1/L2比2未満が、インクジェット印刷などナノ粒子塗布技法に有益である。] [0053] 次に図3を参照すると、本発明によるSiナノ粒子に関して、直径に対して表面汚染および融点が比較されている。水平軸306は、Siナノ粒子の直径を示す。左側の垂直軸308は、粒子表面汚染を示し、右側の垂直軸310は、℃単位での温度を示す。] 図3 [0054] 約4nmの直径で、Si粒子表面汚染は、約1.02×1021原子/cm3であり、前述した約1.5m−1の表面積/体積の比に対応する。高汚染領域(102)内でSi粒子表面汚染が約1.02×1021原子/cm3よりも高くなるとき、前述したように、焼結、高密度層形成、および電子と正孔の再結合が悪化する。] [0055] 対照的に、Siナノ粒子の焼結温度は、約13nm未満で、対応する直径サイズの減少に伴って急激に低下する。約13nmよりも上では、焼結温度は、対応する直径サイズの増加に伴って徐々に増加し、最終的には約947℃、すなわちSiの融点(約1414℃)の67%に達すると考えられる。同様に、図示しないが、ゲルマニウムに関しても、焼結温度は、対応する直径サイズの増加に伴ってやはり徐々に増加し、最終的には約628℃、すなわちGeの融点(約938℃)の67%に達すると考えられる。] [0056] 前述したように、一般に、焼結は、粒子を互いに付着させ、被膜の高密度化を誘発するための方法である。したがって、一般に、ナノ粒子は、それらの小さな曲率半径により、粒子融点の約2/3の温度に達したときに焼結し始めると考えられる。さらに、ナノ粒子のネック領域で高温によって発生する大きなせん断応力が、2つの近接して位置したナノ粒子の間での塑性変形を引き起こしやすいと考えられる。一般に、所与のナノ粒子材料に関して、より小さなナノ粒子は、焼結温度が、より大きなナノ粒子の焼結温度よりも低い。] [0057] 一般に、例えば従来の接触熱源(例えば、抵抗加熱器など)や放射熱源(例えば、ランプ、レーザ、マイクロ波処理装置、プラズマ、タングステンハロゲン、連続アークランプ、フラッシュランプなど)など、様々な熱源を使用してナノ粒子を焼結することができる。レーザの場合、一般に、約0.3ミクロン〜約10ミクロンの間の波長範囲が最適である。] [0058] 有利な様式では、焼結温度を低下させることにより、後でウェハを損壊して太陽光発電用途での少数キャリアの寿命を縮めるおそれがある下にある基板での熱誘発応力が減少する。] [0059] さらに、より低い焼結温度により、IV族の融点よりも実質的に低い融点を有することがある代替材料を接合(すなわち基板や誘電体層など)内または接合付近で使用することもできるようになる。例えば、約400℃のガラス温度を有するポリイミド(例えば、Kapton、Kaptrexなど)が、誘電体として、また電気接合を形成するためのマスクとして使用されることがある。さらに、焼結温度を低下させることで、PV電池構造内に既に拡散された、またはその他の方法でPV電池構造内部に位置されたドーパントをさらに拡散させずに、被膜の形成を可能にすることができる。したがって、IV族ナノ粒子の直径を十分に(この例では約7nmまで)低減することによって、高密度ナノ粒子層をポリイミド層の上に形成することができる。] [0060] IV族ナノ粒子のコロイド分散(インク)の特性 さらに、より小さな粒子は、より簡単にコロイド分散中に縣濁することができる。ナノ粒子は、それらの小さなサイズにより、取扱いが難しくなりがちである。したがって、1つの有利な様式では、ナノ粒子を輸送または保管するために、集められたナノ粒子が、インクなどコロイド分散またはコロイド中に縣濁されることがある。] [0061] 一般に、粒子の表面と溶媒との相互作用は、通常は液体中で材料を沈下または浮遊させることになる密度の差を克服するほど十分に強いので、IV族ナノ粒子のコロイド分散が可能である。すなわち、より小さいナノ粒子は、より大きいナノ粒子よりも簡単に分散する。] [0062] 一般に、IV族ナノ粒子は、真空下で、または実質的に酸素を含まない不活性環境下でコロイド分散中に入れられる。さらに、選択された溶媒または溶媒の混合物中でナノ粒子を分散させるのを容易にするために、超音波処理、高せん断ミキサ、および高圧/高せん断ホモジナイザなどの粒子分散法および機器を使用することができる。] [0063] 溶媒の例としては、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、エステル、アミン、オルガノシロキサン、ハロゲン化炭化水素、および他の炭化水素溶媒がある。さらに、粘性、密度、極性などの物理的特性を最適化するために、溶媒が混合されることもある。] [0064] さらに、コロイド分散中でIV族ナノ粒子をより良く分散させるために、アルコール、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、エステル、およびアミン、ならびにオルガノシクロキサンなどの有機化合物の添加によって、ナノ粒子キャッピング基を形成することができる。別の方法として、キャッピング基は、インサイチュで、プラズマ・チャンバ内へのガスの添加によって加えられることもある。これらのキャッピング基は、その後、焼結プロセス中に、または焼結プロセス直前の、より低い温度での予熱中に除去することができる。] [0065] 例えば、キャッピングされたIV族半導体ナノ粒子の調製で使用するのに適したバルク・キャッピング剤は、C4〜C8分岐アルコール、環式アルコール、アルデヒド、およびケトン、例えば第3級ブタノール、イソブタノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、ブタノール、イソブタナール、シクロヘキサノン、およびオルガノシロキサン、例えばメトキシ(トリス(トリメチルシリル)シラン)(MTTMSS)、トリス(トリメチルシリル)シラン(TTMSS)、デカメチルテトラシロキサン(DMTS)、およびトリメチルメトキシシラン(TMOS)を含む。] [0066] 配合した後、コロイド分散を基板に塗布して熱処理を施し、IV族ナノ粒子を焼結して、高密度化された導電性被膜にすることができる。塗布方法の例としては、限定せずに、ロールコーティング、スロットダイコーティング、グラビア印刷、フレキソ・ドラム印刷、およびインクジェット印刷などがある。] [0067] 1つの特定の構成では、1つの有利な様式において、コロイド分散を、インクジェット・プリンタによって、パターン形成された領域内に塗布することができる。一般に、インクジェット・プリンタは、各ノズルの後ろにあるインク充填チャンバ内に圧電材料を有する構成である。電圧が印加されるとき、結晶が形状またはサイズを変え、これにより流体中で圧力パルスが発生し、インクの小滴をノズルから押し出す。] [0068] IV族ナノ粒子の場合、コロイド分散は、選択された溶媒中でよく分散すべきであり、0.5μmのフィルタを通して(より好ましくは0.3μmのフィルタを通して)簡単にフィルタして、印刷適性を最適化すべきである(典型的には、フィルタに関して「ミクロン」の単位が使用される)。] [0069] さらに、様々な構成のドープされたIV族ナノ粒子のコロイド分散を、ドープされた、ドープされていない、および/または様々な様式でドープされたIV族ナノ粒子の選択的な混合によって配合することができる。例えば、混合されるIV族ナノ粒子コロイド分散の様々な配合物を調製することができ、その際、ドープされた、およびドープされていないIV族ナノ粒子を、接合の特定の層に関する要件を実現するように混合することによって、その層のためのドーパントレベルが配合される。別の方法として、望ましくないエネルギー状態を減少するために酸素原子の不動態化など基板欠陥を補償するために、ブレンドされたIV族ナノ粒子コロイド分散を使用することができる。] [0070] さらに、1つの有利な様式では、ドープされたナノ粒子がそれ自体、ドーパントをウェハ内に拡散するためのキャリアとして使用されることがある。すなわち、上述したドープガラスの使用と同様に、ドープされたナノ粒子(それぞれn型またはp型)のコロイド分散を、インクジェット印刷など適切な堆積技法を用いてウェハ上に塗布し、次いで加熱して、ドーパントをウェハ内に拡散することができる。したがって、ナノ粒子堆積は(ドープガラスとは異なり)それ自体が導電性であるので、その除去にBOEは必要ない。したがって、液体バッチ・プロセス・ステップをなくすことができ、製造歩留まりが高まる。] [0071] IV族ナノ粒子を製造するための装置 次に図4A〜Cを参照すると、本発明による同心流通プラズマ反応器の1組の概略図が示されている。図4Aは、側面図を示す。図4Bは、断面図を示す。図4Cは、第1の誘電体および第2の誘電体にコーティングを施した状態での図4Bの断面図を示す。] 図4A 図4B 図4C 図5A 図5B 図5C 図5D 図5E 図5F 図5G [0072] 一般に、IV族前駆体ガス、1組の不活性ガス、および(必要であれば)ドーパント・ガスが、一般に環状チャネルを通して流され、1組の電極の間の反応区域内で点火される。次いで、給電された電極にRF(無線周波数)信号が印加されて、プラズマに当て、その後、解離してIV族ナノ粒子を生成し、これらのナノ粒子は、一般に反応区域の下流で収集される。] [0073] 一般に、同心流通プラズマ反応器は、外管3214と、外管3214に関して長手方向軸に沿って同心に位置決めされた内管3215とを備えた構成である。外管3214の内側であって、かつ内管3215の外側である領域によって画定される環状チャネル3227は、入口フランジ3218aおよび出口フランジ3218bによって、周囲雰囲気から封止されることがある。] [0074] プラズマ反応区域(すなわちナノ粒子が生成される区域)は、管状の外側電極3225(外管3214の外側に位置決めされる)と管状の中心電極3224(中心電極管)との間の環状チャネル3227の内側の領域として画定され、中心電極3224は、管状の外側電極3225(外側電極管)に関して長手方向軸に沿って同心に位置決めされ、さらに内管3215の内側に位置決めされる。典型的には、1つまたは複数の前駆体ガスは、入口フランジ3218aにある入口(図示せず)と流体連絡する前駆体ガス源から流路3211に沿って環状チャネル3227内に導入することができる。同様に、プラズマ反応器チャンバの内部で生成されたナノ粒子は、出口フランジ3218bにある出口(図示せず)を通って出て、ナノ粒子収集チャンバ(図示せず)内に入ることができる。別の方法として、ナノ粒子は、プラズマ反応器チャンバ内に収容された基板または格子上に収集されることがある。] [0075] 一般に、管状の中心電極3224は、プラズマ反応器の実質的な部分に沿って延びるように構成される。さらに、管状の中心電極3224および管状の外側電極3225は、銅またはステンレス鋼などの金属を含む、十分に高い導電性を有する任意の材料から形成することができる。] [0076] 外管3214は、さらに、外管3214の内面に配設された外管誘電体層3209によってプラズマから遮蔽されることがある。一般に、外管3214は、誘電体材料など、発生するプラズマと実質的に干渉しない任意の材料であってよい。一実施形態では、外管3214と外管誘電体層3209は、異なる材料、例えば異なる誘電体材料から構成される。1つの代替実施形態では、外管3214と外管誘電体層3209は、水晶など、同じ物理的構造および材料である。同様に、内管3215は、さらに、内管誘電体層3213によってプラズマから遮蔽されることがある。誘電体材料の例としては、限定せずに、水晶、サファイア、ヒュームドシリカ、ポリカーボネートアルミナ、窒化珪素、炭化珪素、および硼化珪素がある。] [0077] 一般に、ナノ粒子合成中のプラズマ反応状態は、生成されるナノ粒子の特性および構造に対して大きな影響をもつ。粒子合成の核生成および成長段階中、各個の粒子が、印加されるプラズマ出力、反応器圧力、ガス組成、および反応器幾何形状によって決まる温度を有する。] [0078] 典型的には、特定の温度未満で生成されるIV族ナノ粒子は非晶質になり、合成中により高温になるようにして生成される粒子は結晶質になる。結晶度に加えて、合成中の粒子温度が、ドーパント活性に影響を及ぼす。低温で生成された粒子における電気的に不活性なドーパントとは異なり、合成中により高温にさらされたドープされたナノ粒子は、電気的に活性なドーパントを有する。ドープされたIV族粒子のプラズマ合成パラメータを制御することによって、それらの電気的特性および構造的特性を変更することができる。] [0079] ドープされたIV族ナノ粒子を生成するために、様々なドーパント・ガスが使用可能である。IV族前駆体ガスの例としては、シラン、ジシラン、ゲルマン、ジゲルマン、ハロゲン化物類似体などがある。n型ドーパント・ガスの例としては、リン、ヒ素などがある。p型ドーパント・ガスの例としては、2フッ化ホウ素、トリメチルホウ素、ジボランなどがある。不活性ガスの例としては、アルゴン、ヘリウム、ネオンなどがある。] [0080] 1つの構成では、IV族ナノ粒子は、約25Torr以下(例えば約3Torr〜約25Torr)の全圧でRFプラズマ中で生成されることがある。半導体前駆体ガスに関する典型的な流速は、約2sccm(標準立方センチメートル)〜約30sccmにすることができ、一方、ドーパント・ガスに関する流速は、約60sccm〜約150sccmにすることができる(例えば、Arなど不活性緩衝ガス中の約0.1%のドーパント)。典型的には、プラズマ反応中の半導体前駆体ガス分子とドーパント・ガス分子の比は、約25:1〜約1000:1である。] [0081] RFプラズマを点火および/または維持するために使用されるRF出力源の周波数は、300kHz〜300GHzのRF範囲内で変わることがある。しかし、典型的には、無線周波数プラズマ処理産業で使用される主な周波数であるので13.56MHzの周波数が採用される。典型的な無線周波数出力は、約30W〜約300Wの範囲である。] [0082] IV族ナノ粒子中のドーパントの濃度は、ドーパント・ガス濃度および流速などの因子に応じて変わることがある。例えば、IV族前駆体ガスとしてシランまたはゲルマンを使用することができ、本発明の方法におけるドーパント・ガスとしてリンを使用して、リンでドープされたシリコン・ナノ粒子を生成することができる。しかし、本発明の無線周波数プラズマベースの方法は、結晶性半導体中のドーパントの可溶性限界に迫るドーパント濃度を有するIV族ナノ粒子を生成することができる。] [0083] 例えば、結晶性Siナノ粒子の場合、本発明の方法は、少なくとも約2%のp型(例えばリンまたはヒ素)ドーピング・レベルを提供することができる。これは、シリコン・ナノ粒子中でのp型ドーパント・レベルが約0.01%〜約5%の間である実施形態を含む。] [0084] 同様に、本発明の方法は、少なくとも約1%のドーピング・レベルでのn型シリコン・ナノ粒子を提供することができる。これは、n型ドーパント・レベルが約0.01%〜約5%の間である実施形態を含む。] [0085] 1つの構成では、ドープされたIV族ナノ粒子は、活性化されたドーパントを有する結晶性ナノ粒子として生成されることがある。この構成は、高温ドーパント活性化ステップの必要性をなくすことができ、それにより、方法をより安価で、あまり時間がかからず、かつより効率的なものにするので、有利である。] [0086] さらに、本発明の方法は、実質的に狭いナノ粒子サイズ分布範囲内でナノ粒子を生成することができる。例えば、1組のp型かつ真性のナノ粒子を、図4A〜Cに関して記載したものと実質的に同様のRF反応器内で調製した。p型ナノ粒子に関して、アルゴン中の10%シラン・ガスを22.5sccmの流速で使用した。100ppmの濃度でのジボランのドーパント・ガスを75sccmの流速で使用し、反応器内で約0.66%のホウ素とシリコンの比を与えた。RFプラズマ反応器チャンバ内の圧力は、約10Torrで保った。] 図4A 図4B 図4C 図5A 図5B 図5C 図5D 図5E 図5F 図5G [0087] 真性ナノ粒子に関して、アルゴン中の10%シラン・ガスを22.5sccmの流速で使用した。前述したのと同様に、RFプラズマ反応器チャンバ内の圧力は、約10Torrで保った。] [0088] p型シリコン・ナノ粒子に関して得られたナノ粒子サイズ分布は、5.2nm+/−1.0nmであり、真性シリコン・ナノ粒子に関するサイズ分布は、5.7nm+/−1.2nmであった。] [0089] IV族ナノ粒子を用いて製造された太陽電池に関する構成 一般に、以下のデバイス構成は、逆にすることもできる。例えば、p型ウェハとn型エミッタを逆にすることができ、したがってn型ウェハとp型エミッタを使用することもできる。] [0090] A.均質エミッタ太陽電池 ここで図5Aを参照すると、従来の拡散均質エミッタ太陽電池の簡略図が示されている。一般に、n+(またはp+)の拡散均質エミッタ506が、p−(またはn−)のウェハ吸収体508の上に堆積されて、電荷分離および抽出のために必要なp−n接合を生成する。] 図5A [0091] さらに、一般に、拡散均質エミッタ506の上にTCO(透明導電性酸化物)または誘電体(TCO/誘電体504)が堆積される。TCOは、発生した電荷キャリアが電極に達するように導電路を提供することによって、太陽電池の導電率を高める一助となる。対照的に、誘電体(SiN、SiO2など)は、拡散均質エミッタ506の表面を不動態化する一助となり、外部源からのウェハ・バルクの汚染を最小限にするとともに、ウェハ吸収体508表面にあるSi結合または欠陥のダングリングボンドにより生じる少数キャリア再結合を実質的に減少させる。] [0092] 一般に、エミッタ金属電極502(典型的には、印刷された銀ペーストからなる)が、(典型的には、誘電体にあるチャネルまたはキャビティを通して、またはITO504のすぐ上で)拡散均質エミッタ506の上に位置決めされて、拡散均質エミッタ506と電気接触する。一般に、エミッタ金属電極502は、光が吸収されるときにウェハで生成される電荷キャリア(ここでは電子)を抽出するように最適化される。これは、水平表面積を減少させる(したがって、発生する電流を減少させる傾向がある日陰による損失を最小限にする)とともに、断面の体積を増加させる(したがって、デバイスの直列抵抗を減少し、これはデバイスの効率を高める傾向がある)ことによって行われる。] [0093] ウェハ吸収体508の裏面は、多くの場合、(ウェハと同じタイプの)高ドープの領域を備えた構成であり、この領域が、均質拡散BSF(裏面電界)層510を形成する。適切に構成されたBSFは、裏面再結合の影響を最小限にして、裏面のより近くに位置する逆の電荷をもつキャリアに反発する傾向がある。すなわち、均質拡散BSF層510とウェハ吸収体508との界面は、裏面への少数キャリアの流れに対する障壁となる傾向があり、ウェハ吸収体内で、より高いレベルの少数キャリア濃度を生じる。例えば、Al(アルミニウム)またはB(ホウ素)がp型ウェハに添加されて、電子に反発することがある。対照的に、n型ウェハに関しては、P(リン)が添加されて、正孔に反発することがある。] [0094] さらに、一般に、多数電荷キャリア(ここでは正孔)を抽出するために、ベース金属電極512が、ウェハ吸収体508の裏面(または適切であれば拡散BSF510)に付け加えられる。典型的には2つの金属を備え、より安価なAlシートが、表面のほとんどを覆うように塗布され、より高価なAgパッドが、一般にモジュールへの相互接続のためのはんだ付けを容易にするために挿入される。さらに、ベース金属電極512は、長い波長の光を反射して電池内に戻し、吸収体をもう一度通過させるためのミラーとしても働く。] [0095] 典型的には、拡散均質エミッタ太陽電池を備える構成の太陽電池は、約15%の電力変換効率を有する。一般に、効率(η)は、太陽電池からのエネルギー出力と、太陽からの入力エネルギーPinとの比と定義される。 ここで、VOCは開回路電圧であり、ISCは短絡電流であり、FFは曲線因子である。] [0096] 次に図5Bを参照すると、本発明による粒子均質エミッタ太陽電池の簡略図が示されている。特定の理論に縛られることを望むものではないが、本発明者らは、図5Aの拡散均質エミッタ506をn+(p+)粒子均質エミッタ526で置き換える、かつ/または均質拡散p+(n+)BSF層510をp+(n+)融合粒子BSF520で置き換えることによって、従来の太陽電池とほぼ同じコスト、またはそれよりも低コストで、効率的な太陽電池を作製することができると考える。] 図5A 図5B [0097] さらに、BSFとして粒子層を使用することで、薄いウェハを使用するときのウェハの反りを防止することができ、ウェハの反りは、アルミニウムBSFの形成など高温処理ステップ中に熱膨張係数の不一致によって引き起こされる、拡散層を備えるデバイス構造におけるよくある問題である。] [0098] 1つの代替構成では、p−(n−)ウェハ吸収体508とn+(p+)粒子均質エミッタ526との間に、任意選択の上側真性粒子緩衝層527を配置することができる。別の方法として、p−(n−)ウェハ吸収体508とp+(n+)融合粒子BSF520との間に、任意選択の下側真性粒子緩衝層511を配置することもできる。] [0099] 全ての粒子層(n+(p+)粒子均質エミッタ526、p+(n+)融合粒子BSF510、ならびに上側真性粒子緩衝層527および下側真性粒子緩衝層527)を、無接触堆積など適切な堆積技法(例えば、インクジェット印刷、スピンコーティング、ドクターブレード、グラビア塗布など)によってp−(n−)ウェハ吸収体508の上に直接堆積することができる。その結果、高いコストがかかる、または応力を誘発するドーピング技法を避けることができる。] [0100] 例えば、n+(p+)粒子均質エミッタ526は、室温で、大気圧で堆積することができる。別の方法として、n+(p+)粒子平坦エミッタ526は、窒素環境(<0.1ppmの酸素および<0.1ppmの水)内でインクジェット印刷によって堆積することができる。堆積後、焼結(高密度化)プロセスを使用して、粒子を一体にネック結合し、連続する半導体層を形成することができる。] [0101] 1つの構成では、RTP(急熱処理)ツールで、約400〜1100℃での約5〜20秒間の短い熱プロセスを用いて、粒子層(例えば、n+(p+)粒子均質エミッタ526、第1の任意選択の真性粒子緩衝層527、p+(n+)融合粒子BSF520、および第2の任意選択の真性粒子緩衝層511)を高密度化または焼結することができる。同様に使用することができる焼結を行う代替プロセスは、炉(例えば、ベルト炉、管状バッチ炉など)内での焼成、真空環境中での焼成、または高速フラッシュ・システムの使用を含む。さらに別の代替構成では、粒子層の焼結プロセスは、レーザを使用して達成することができる。これらおよび他の焼結方法は、2006年12月13日出願の「EPITAXIAL THIN FILMFABRICATION FROM GROUP IV SEMICONDUCTOR」という名称の米国仮特許出願第60/874873号明細書に開示されており、その出願の全体を参照として本明細書に組み込む。] [0102] 実施例1 高い太陽電池デバイス性能を保証するために、印刷される層は、ウェハ上に堆積されるときに適切なレベルの表面不動態化を提供することが期待される。少数キャリアの実効寿命の測定が、ウェハ上の拡散層の不動態化特性を評価するための信頼性の高い技法であることが広く認められている(A.CuevasおよびD.MacDonald「Measuring and interpreting the lifetime of silicon wafers」,76 SOLAR ENERGY 255(2004)参照)。] [0103] 一般に、より良い不動態化の質とは、対応する太陽電池のより高い値の開回路電圧VOCを表し、したがってより高い効率を意味する。この実施例では、n型シリコン・ウェハ上で使用される、印刷されたp+エミッタおよび印刷されたn+BSF層の不動態化特性を示す。] [0104] この実施例では、約10〜20Ohm・cmの抵抗率までリンでドープされた1インチ×1インチ×0.012インチの両面研磨されたシリコン・ウェハ基板を、それぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニア(Piranha)で処理することによって洗浄した。] [0105] p+エミッタの形成に関して、不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのホウ素でドープしたシリコン・ナノ粒子から、20mg/mlのクロロホルム:クロロベンジン(体積で4:1)の溶液としてシリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、1000rpmのスピン速度で60秒間のスピンキャストを使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を基板の両面に順次に形成し、その後、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した。堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で20秒間、ナノ粒子有孔成形体を処理し、p+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層を形成した。] [0106] n+BSFの形成に関して、不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのリンでドープしたシリコン・ナノ粒子から、40mg/mlのシクロヘキサノール:シクロヘキサノン(体積で1:1)の溶液としてシリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。2000dpi(インチ当たりのドット数)のドット間隔でのインクジェット印刷を使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成し、その後、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した。堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で20秒間、ナノ粒子有孔成形体を処理し、p+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層を形成した。] [0107] 次に図5Cを参照すると、本発明による、p+エミッタ試料548(上述したように製造)、n+BSF試料546(上述したように製造)、および対照としての不動態化していないブランク・シリコン・ウェハ試料544で行われた測定の結果を示す簡略図である。補正された寿命の逆数(単位1/秒で測定される)540は、擬似定常状態フォトコンダクタンス(QSSPC)の結果から計算されたものであり、増加する少数キャリア密度(単位cm−3で測定される)542の関数として表されている。p+エミッタ試料548とn+BSF試料546は共に、適切なレベルの不動態化を提供し、これらはまた、ブランク・ウェハ試料の露出面によって提供される不動態化よりもかなり良好であることが明らかである。これは、ウェハの不良な表面不動態化特性に完全に起因する、ブランク・ウェハ試料の露出面に関するはるかに低い実効寿命(またはより高い寿命の逆数)によって表される。] 図5C [0108] 実施例2 次に図5Dを参照すると、本発明による、図5Bのp型粒子平坦エミッタ526に関する実験からの電流−電圧(IV)プロットの簡略図が示されている。このグラフは、300W Oriel Solar Simulatorを使用して生成された、シミュレートされたAM1.5Gスペクトルからの照明の下でのIV曲線を示す。暗室で測定されたIV曲線もこの図に表される。最適化されていないウェハ構成で得られる結果がここで提示されており、粒子均質エミッタを使用してかなりの効率を得ることができることを示す。本発明者らは、ナノ粒子平坦エミッタ太陽電池の効率が、最終的には従来の太陽電池の効率に達する、またはそれを超えることができると考える。] 図5B 図5D [0109] この実施例では、約1〜5Ohm・cmの抵抗率までリンでドープした1インチ×1インチ×0.019インチのシリコン・ウェハ基板を、それぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニアで処理することによって洗浄した。] [0110] さらに、不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのシリコン・ナノ粒子から、5mg/mlのピリジン溶液としてp型シリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、1000rpmで60秒間のスピンキャストを使用して、シリコン・ナノ粒子有孔成形体526を形成した。この層を、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した後、1000rpmで60秒間のスピンキャストを使用して第2のシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成し、その後、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した。得られたシリコン・ナノ粒子有孔成形体層の厚さは約50nmであった。] [0111] 堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で20秒間、ナノ粒子有孔成形体を処理し、n+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層を形成した。100Wで60秒間のO2プラズマ処理および10分間の緩衝酸化物エッチングの後、上述したp+粒子平坦エミッタ526の上に電流抽出用のコンタクトを堆積した。導電率を高めるために、p+平坦エミッタの上に直接、厚さ230nmのTCO層(インジウムスズ酸化物(ITO))を堆積することによって前面電極層504を形成した。寄生電流収集を回避するために、TCO層によって画定された0.1cm2領域以外で、CF4プラズマを使用してメサエッチングによってp+平坦エミッタ層を除去した。以下の結果が得られた。 VOC:0.543V JSC:32.3mA/cm2 FF:0.726 効率:12.7%] [0112] 図5Eを参照すると、本発明による、図5Bのp型粒子平坦エミッタ526に関する正規化された量子効率(QE)プロットの簡略図が示されている。] 図5B 図5E [0113] 図5Fを参照すると、本発明による、インク堆積ステップを省いた状態での、実施例2と同様に処理されたシリコン・ウェハ基板に関する1組のIV曲線の簡略図である。この構成は、n型シリコン基板上に電流抽出用のコンタクトを直接堆積できるようにし、それによりショットキー・ダイオード構造を提供する。所与の電圧568に関して、電流密度566を暗室でAM1.5G照明の下で測定した。] 図5F [0114] そのようなデバイス構造は、非常に低いデバイス性能をもたらし、シミュレートされたAM1.5G照明の下で、非常に低い0.12VのVOCおよび約0.1%の効率を有する。この比較は、上述した構造でのドープされたp+エミッタ526の存在が、このデバイス構成に関する太陽電池デバイス動作に重要であることを示す。] [0115] 実施例3 本項で既に前述したように、堆積後の粒子有孔成形体は、被膜を融合および高密度化するために様々なプロセスによって処理することができ、それにより被膜を、より機械的に堅牢であり安定なものにする。これを実現するために、この実施例では、レーザ照射を使用して説明する。] [0116] この実施例では、約1〜5Ohm・cmの抵抗率までリンでドープした1インチ×1インチ×0.019インチのシリコン・ウェハ基板を、それぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニアで処理することによって洗浄した。] [0117] さらに、不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのシリコン・ナノ粒子から、5mg/mlのピリジン溶液としてp型シリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、1000rpmで60秒間のスピンキャストを使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成した。この層を、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した後、1000rpmで60秒間のスピンキャストを使用して第2のシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成し、その後、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した。得られたシリコン・ナノ粒子有孔成形体層の厚さは、約65〜80nmであった。] [0118] 印刷および前処理ステップが完了した後、固体QスイッチNd:YAGレーザを用いて、9nsのパルス持続期間および20Hzの繰返し率を有する532nmでの放出で、約80mJ/cm2の流束量で100パルスを用いて被膜を処理した。ビーム・ホモジナイザを使用して、レーザの7mm円形出力ビームを拡大し、1.1cm×1.1cmの正方形フラットトップビーム・プロファイルに変形した。処理は、約9×10−6〜5×10−5Torrの間の圧力での真空雰囲気内で行った。] [0119] レーザ処理を行わなかった同じ基板上での対照領域と比べると、レーザ処理は、有孔成形体よりも実質的に大きい粒径を有する高密度化されたシリコン薄膜をもたらした。シリコン薄膜と結晶性シリコン基板との融合は、走査電子顕微鏡(SEM)断面画像から明らかであった。得られたシリコン被膜の厚さは、約60〜70nmであった。] [0120] 別の粒子均質エミッタ構成では、不活性窒素雰囲気内でインクジェット印刷を使用して、p型シリコン基板上にn型シリコン・ナノ粒子の第1の層を印刷した。この第1の印刷された有孔成形体層を窒素雰囲気内で5分間、200℃で加熱した。これらの条件の下で余剰の溶媒を除去し、被膜は、より機械的に堅牢になった。第1の層に従って、第2の有孔成形体層を印刷して前処理した。] [0121] 次いで、印刷された層を、低圧(4Torr)の窒素流の下で約20分間、375℃で加熱し、さらに約60分間、同じ雰囲気内で冷却させた。印刷および前処理ステップが完了した後、厚さ約450nmの粒子均質エミッタ526被膜を、固体QスイッチNd:YAGレーザを用いて、6nsのパルス持続期間および20Hzの繰返し率を有する532nmでの放出で、約50mJ/cm2の流束量で1000パルスを用いて処理した。形成された得られた薄膜は、厚さが約270nmであり、有孔成形体の未処理層に比べ、レーザ処理により実質的に高密度化され、これは、SEMから明らかなように実質的に小さな粒径を有していた。ドープされていない(真性の)粒子層に関しても、粒子被膜に対するレーザ照射の効果が見られた。] [0122] 実施例4 別の方法として、既に上述したように、n型ドープされた印刷エミッタ層をp型ウェハ上で使用して太陽電池構造を構成することもできる。1つのそのような実施例を次に述べる。] [0123] この実施例では、約1〜5Ohm・cmの抵抗率までホウ素でドープした1インチ×1インチ×0.019インチのシリコン・ウェハ基板を、それぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニアで処理することによって洗浄した。] [0124] 不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのn+シリコン・ナノ粒子から、20mg/mlの第3級ブタノール:DEGDE(体積比1:1)の溶液としてシリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、2000dpi(インチ当たりのドット数)のドット間隔でのインクジェット印刷を使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成した。その後、この層を、不活性環境中でホットプレート上で200℃で30分間ベーキング処理し、その後、300℃で5分間の追加のベーキング処理を行って余剰の溶媒を除去した。堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で40秒間、ナノ粒子有孔成形体を処理し、n+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層526を形成した。導電率を高めるために、n+平坦エミッタの上に直接、厚さ300nmのTCO層(ITO)を堆積することによって前面電極層504を形成した。寄生電流収集を回避するために、TCO層の0.1cm2領域以外で、CF4プラズマを使用してメサエッチングによってn+平坦エミッタ層を除去し、その後、100Wで60秒間のO2プラズマ処理を施した。ベース・コンタクト512を形成するためにInGa共晶の層を塗布する前に、30秒間、試料の裏面をHF蒸気にさらした。] [0125] 図5Gから分かるように、そのようなデバイスの短絡電流は24.8mA/cm2であり、VOCは527mVであり、FFは0.77であり、したがってAM1.5G照明の下で10.0%の効率を生み出した。] 図5G [0126] 実施例5 印刷されるエミッタ太陽電池の効率は、いくつかのデバイス・パラメータを変えることによって改良することができ、そのうちの1つは、エミッタの厚さである。エミッタ層526の厚さを調節することによって、粒子均質エミッタ526層内で吸収される光の量を調節し、それにより太陽電池の効率を向上させることができる。例えば、厚さは、粒子(ナノ粒子)を含有する溶液の濃度および/または化学的組成を調節することによって、またはdpi(インチ当たりのドット数)比を変えることによって、または印刷される層の数を変えることによって、またはランプ速度や最大スピン速度などスピン・コーティングプロセス中のパラメータを変えることによって、インクジェット印刷中に制御することができる。別の方法として、まず、粒子均質エミッタ526を堆積および焼結し、次いで、化学的混合物(例えば、Cp−4(HF:HNO3:IPA)、NaOH、KOH、または他のよく知られているシリコン・エッチャント)を使用して、またはドライエッチング法(例えばCF4プラズマ・エッチングなど)を用いてエッチングすることができる。] [0127] この実施例では、約1〜5Ohm・cmの抵抗率までリンでドープした1インチ×1インチ×0.019インチのシリコン・ウェハ基板を、それぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニアで処理することによって洗浄した。] [0128] さらに、不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのシリコン・ナノ粒子から、20mg/mlのクロロホルム:クロロベンジン(体積で4:1)の溶液としてシリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、1000rpmで60秒間のスピンキャストを使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成し、その後、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した。堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で20秒間、ナノ粒子有孔成形体を処理し、n+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層を形成した。焼結されたp+粒子平坦エミッタ526の厚さは、約780nmであった。] [0129] 上述したのと同様にして処理された試料に、100Wプラズマ出力、185sccmCF4および20sccmO2のガス流、515mTorrの圧力で、40秒間のプラズマドライエッチング・プロセスを施した。断面SEMによって確認されるように、ドライエッチング・プロセスによって、焼結されたp+粒子平坦エミッタ536の厚さが約530nmまで減少された。] [0130] 100Wでの60秒間のO2プラズマ処理および10分の緩衝酸化物エッチングの後、上述したp+粒子平坦エミッタ526の上に電流抽出用のコンタクトを堆積した。導電率を高めるために、p+平坦エミッタの上に直接、厚さ230nmのTCO層(ITO)を堆積することによって前面電極層504を形成した。寄生電流収集を回避するために、TCO層の0.1cm2領域以外で、CF4プラズマを使用してメサエッチングによってp+平坦エミッタ層を除去した。] [0131] 次に図5Hを参照すると、本発明による、上の実施例5のシリコン・ウェハ基板に関する簡略化された量子効率の図が示されている。単位nmでの所与の波長562に関して、正規化された量子効率(QE)560を測定した。上述したドライエッチング・プロセスを施されたデバイスでは、700nm未満の波長の光子に関する量子効率が大幅に高められた。] 図5H [0132] ここで図5Iを参照すると、本発明による、上の実施例5のシリコン・ウェハ基板に関する1組のIV曲線が示される。所与の電圧568に関して、電流密度566を測定した。図5Iに示されるように、元のp+粒子平坦エミッタ層厚さを有するデバイスと比べて、少なくとも24.6mA/cm2から少なくとも28.0mA/cm2へ、短絡電流密度が少なくとも14相対パーセント高められた。] 図5I [0133] 実施例6 この実施例で説明するように、エミッタ厚さを減少させるための別の方法は、スピンコーティング・プロセス中のスピン速度などインク堆積パラメータを変えるものである。] [0134] この実施例では、約1〜5Ohm・cmの抵抗率までリンでドープした1インチ×1インチ×0.019インチのシリコン・ウェハ基板を、それぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニアで処理することによって洗浄した。] [0135] さらに、不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのシリコン・ナノ粒子から、20mg/mlのクロロホルム:クロロベンジン(体積で4:1)の溶液としてシリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、1000rpm〜2900rpmの間のスピン速度で60秒間のスピンキャストを使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成し、その後、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した。堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で20秒間、ナノ粒子有孔成形体を処理し、n+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層を形成した。断面SEM測定で見られるように、焼結されたp+粒子平坦エミッタ526の厚さは、使用されたスピン速度に応じて190〜400nmの間で変わった。] [0136] 100Wでの60秒間のO2プラズマ処理および10分の緩衝酸化物エッチングの後、上述したp+粒子平坦エミッタ526の上に電流抽出用のコンタクトを堆積した。導電率を高めるために、p+平坦エミッタの上に直接、厚さ230nmのTCO層(ITO)を堆積することによって前面電極層504を形成した。寄生電流収集を回避するために、TCO層によって画定された0.1cm2領域以外で、CF4プラズマを使用してメサエッチングによってp+平坦エミッタ層を除去した。] [0137] 次に図5Jを参照すると、本発明による、様々なエミッタ厚さを有するデバイスに関する代表的な量子効率の結果に関わる簡略図が示されている。単位nmでの所与の波長562に関して、正規化された量子効率(QE)560を測定した。一般に、エミッタを薄くすることによって、650nm未満の波長での応答が高められる。例えば、390nmのエミッタ厚さと190nmのエミッタ厚さを比較すると、450nmの波長での光電流が3倍に高まっている。また、電流−電圧測定から得られるように、観察されるスペクトル応答の向上は、短絡電流Jscの対応する増加によって達成される。] 図5J [0138] 実施例7 さらに、反射率を最小にするため(したがって、より多くの太陽光がウェハに入るようにするため)の反射防止コーティング(例えば、SiO2、SixNy、TixOyなど)として、また不動態化層として(外部汚染を最小限にするとともに、ウェハ結晶表面でのSi結合または欠陥のダングリングボンドにより生じる電荷トラップを実質的に減少するため)、誘電体層504も構成されることがある。] [0139] 次に図5Kを参照すると、本発明による、反射防止層を加えたp+粒子均質エミッタ・ウェハと、反射防止層を有さないp+粒子均質エミッタ・ウェハとの反射率を比較する簡略図である。異なる波長の入射光(波長570)に関する反射率を記録する1組の反射率測定値(反射率569)が得られた。] 図5K [0140] 実施例7では、p+平坦粒子エミッタ層の反射率が、平坦粒子エミッタ層の上への73nm窒化珪素層のPECVD堆積によって大幅に減少された。図5Kに見られるように、525nm〜1000nmの間の反射率は、p+平坦粒子エミッタ層では25%よりも高いが、追加の窒化珪素反射防止層を有する試料では0%〜10%の間であった。] 図5K [0141] 実施例8 さらに、例えばスクリーン印刷によって、インクジェット印刷によって(例えば金属ナノ粒子の溶液を使用することによって)、または物理的蒸着(例えば、熱蒸発、電子ビーム堆積、スパッタリングなど)によって、エミッタ金属電極502を粒子均質エミッタ526の上に直接、または追加のTCO層504(例えば、インジウムスズ酸化物(ITO)など)の上に堆積して、導電率を高めることができる。] [0142] 以下、上に金属格子コンタクトを備えた1組の平坦粒子エミッタ・デバイスを説明する。3つの構成のうちの2つは、無接触製造法のみを使用して、ウェハに対して応力を誘発せずに製造された。一般に、無接触製造法は、従来の製造法でよくある問題である製造中のウェハ破損による歩留まりの減少を回避しながら、非常に薄いウェハを使用できるようにする。] [0143] この実施例では、約1〜5Ohm・cmの抵抗率までリンでドープした1インチ×1インチ×0.019インチのシリコン・ウェハ基板を、それぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニアで処理することによって洗浄した。] [0144] さらに、不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのp型シリコン・ナノ粒子から、20mg/mlのクロロホルム:クロロベンジン(体積で4:1)の溶液としてシリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、1000rpmで60秒間のスピンキャストを使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成し、その後、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した。堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で20秒間、ナノ粒子有孔成形体を処理し、p+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層を形成した。100Wで60秒間のO2プラズマ処理および10分の緩衝酸化物エッチングの後、電流抽出用のコンタクトを堆積した。導電率を高めるために、p+平坦エミッタの上に直接、厚さ230nmのTCO層(ITO)を堆積することによって前面電極層504を形成した。] [0145] 寄生電流収集を回避するために、4〜6cm2の間になるようにTCO層によって画定される電池領域以外で、CF4プラズマを使用してメサエッチングによってp+平坦エミッタ層を除去した。別の方法として、TCOを除去するために、電池の周縁を一周してレーザ・ビームを走査することによって、電池を隔離することができる。] [0146] 1つの構成では、3×10−6mbarの圧力でのTCO層の上への銀の熱蒸着によって、最も広い点での幅が1.7mmであり、長さが18mmである、厚さ800nmのテーパ付き母線と、幅300μm、長さ18mm、および厚さ800nmの5つのフィンガとから構成されるエミッタ金属電極502を堆積した。ベース金属電極512は、InGa共晶層であった。] [0147] 別の構成では、ウェハ吸収体508、p+平坦エミッタ層526、およびTCO層504の準備は、上述したものと同じであった。しかし、TCO層の上に25℃で銀ナノ粒子溶液をインクジェット印刷し、その後、残りの溶媒を除去するためにホットプレート上で200℃で30分間乾燥させることによって、幅が約1.3mmであり、長さが18mmである、厚さ500〜800nmの母線と、幅300μm、長さ18mm、および厚さ1000〜1600nmの5つのフィンガとから構成されるエミッタ金属電極502を堆積した。ベース金属電極512は、InGa共晶層であった。] [0148] 第3の構成では、p+粒子平坦エミッタを有するデバイス上に前面格子を製造するために、従来のスクリーン印刷技法を使用した。この構成では、約1〜5Ohm・cmの抵抗率までリンでドープした1インチ×1インチ×0.019インチのシリコン・ウェハ基板を、それぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニアで処理することによって洗浄した。] [0149] 不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのシリコン・ナノ粒子から、5mg/mlのピリジン溶液としてp型シリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、1000rpmで60秒間のスピンキャストを使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成した。この層を、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した後、1000rpmで60秒間のスピンキャストを使用して第2のシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成し、その後、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した。得られたシリコン・ナノ粒子有孔成形体層526の厚さは、約50nmであった。] [0150] 堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で20秒間、ナノ粒子有孔成形体526を処理し、n+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層を形成した。導電率を高めるために、100Wで60秒間のO2プラズマ処理および10分の緩衝酸化物エッチングの後、p+平坦エミッタの上に直接、厚さ230nmのTCO層(ITO)の堆積によって前面電極層504を形成した。寄生電流による分流を回避するために、TCO層の5.4cm2領域以外で、レーザ・ビームによる照射によってp+平坦エミッタ層を除去した。TCO層の上への銀ペーストのスクリーン印刷によって、幅が1.5mmであり、長さが22mmである、厚さ35μmの母線と、幅350μm、長さ20.5mm、および厚さ35μmの12個のフィンガとから構成される前部金属格子504を堆積し、その後、200℃で20分間、硬化させた。ベース金属電極512は、InGa共晶層であった。] [0151] 次に図5Lを参照すると、本発明による、AM1.5G照明の下での、上の実施例8の3つのデバイスに関する1組のIV曲線が示されている。所与の電圧568に関して、電流密度566を測定した。以下の値が得られた。蒸着された前面格子を有するデバイスに関して、短絡電流は19.3mA/cm2、VOCは536mV、FFは0.70、効率は7.2%であった。インクジェット印刷された前面格子を有するデバイスに関して、短絡電流は17.7mA/cm2、VOCは499mV、FFは0.61、効率は5.4%であった。これらの結果は、特定のデバイス・パラメータを最適化することなく実現されたことに留意されたい。] 図5L [0152] 例えば、最初の2つの実施例におけるp+平坦エミッタ層の厚さは約780nmであり、これは、Jscの値に関してほぼ最適化されていない。前述したように、より高い短絡電流値は、より薄いエミッタ層を使用して実現することができる。前面格子の使用により、それぞれ遮光、金属の抵抗率、および接触抵抗によって引き起こされる損失が生じる。これらの損失は、例えば、金属厚さを増加することによって減少させることができ、これは、前面格子の寸法の減少および遮光損失の減少を可能にする。最初の2つの実施例における対応する厚さに比べて、スクリーン印刷された前面格子を有するデバイスのp+粒子平坦エミッタの厚さはかなり薄く、すなわち約40〜70nmであり、スクリーン印刷された格子の厚さはかなり厚く、すなわち35μmであり、これは、より高いデバイス性能を示し、短絡電流が26.5mA/cm2であり、VOCが541mVであり、FFが0.80であり、効率が11.4%であった。] [0153] 実施例9 以下、それぞれp+粒子平坦エミッタとn+粒子平坦エミッタとの両方を使用する、さらに大きい、すなわち20cm2の面積の試料の実現を説明する。] [0154] 1つの構成では、約1〜5Ohm/cmの抵抗率までリンでドープした50mm×50mm×0.019インチのシリコン・ウェハ基板を、それぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニアで処理することによって洗浄した。不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのp+シリコン・ナノ粒子から、20mg/mlのクロロホルム:クロロベンジン(体積で4:1)の溶液としてシリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、1000rpmで60秒間のスピンキャストを使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成し、その後、不活性環境中でホットプレート上で100℃で30分間ベーキング処理した。堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で20秒間、ナノ粒子有孔成形体526を処理し、p+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層を形成した。] [0155] 100Wで60秒間のO2プラズマ処理および10分の緩衝酸化物エッチングの後、電流抽出用のコンタクトを堆積した。導電率を高めるために、p+平坦エミッタ526の上に直接、厚さ230nmのTCO層(ITO)を堆積することによって前面電極層504を形成した。寄生電流収集を回避するために、TCO層の20cm2領域以外で、CF4プラズマを使用してメサエッチングによってp+平坦エミッタ層を除去した。3×10−6mbarの圧力で熱蒸着によって、長さが43mmであり、最も広い点での幅が6.8mmである、厚さ1000nmのテーパ付き母線と、長さ43mm、幅250μm、および厚さ1000nmの13個のフィンガとから構成されるエミッタ金属電極502を堆積した。ベース金属電極512は、InGa共晶層であった。] [0156] そのようなデバイスの短絡電流は19.4mA/cm2、VOCは544mV、FFは0.73、効率は7.7%であった(図5M参照)。] 図5M [0157] 別の構成では、約1〜5Ohm・cmの抵抗率までホウ素でドープし、次いでそれぞれNaOH、SC2、緩衝酸化物エッチング(BOE)、およびピラニアで処理することによって洗浄した50mm×50mm×0.019インチのシリコン・ウェハ基板を使用した。不活性環境中で、約10.0nm+/−0.5nmのn+シリコン・ナノ粒子から、40mg/mlのシクロヘキサノール:シクロヘキサノン(体積比1:1)の溶液としてシリコン・ナノ粒子インクを調製し、これを、超音波ホーンを使用して15%の出力で15分間、超音波処理した。ウェハ表面を実質的に覆うように十分なシリコン・ナノ粒子インクを塗布し、2000dpi(インチ当たりのドット数)のドット間隔でインクジェット印刷を使用してシリコン・ナノ粒子有孔成形体を形成した。その後、この層を、不活性環境中でホットプレート上で200℃で30分間ベーキング処理した。堆積および前処理ステップが完了した後、急熱処理ツールにおいて1000℃で20秒間、ナノ粒子有孔成形体526を処理し、p+粒子を一体にネック結合して、連続する半導体層を形成した。] [0158] 100Wで60秒間のO2プラズマ処理および10分の緩衝酸化物エッチングの後、電流抽出用のコンタクトを堆積した。導電率を高めるために、n+平坦エミッタの上に直接、厚さ230nmのTCO層(ITO)を堆積することによってエミッタ金属電極504を形成した。寄生電流収集を回避するために、TCO層の20cm2領域以外で、CF4プラズマを使用してメサエッチングによってn+平坦エミッタ層を除去した。3×10−6mbarの圧力での銀の熱蒸着によって、長さが43mmであり、最も広い点での幅が6.8mmである、厚さ1000nmのテーパ付き母線と、幅250μmおよび厚さ1000nmの13個のフィンガとから構成されるエミッタ金属電極504を堆積した。ベース金属電極512は、InGa共晶層であった。そのようなデバイスの短絡電流は25mA/cm2であった。] [0159] B.選択エミッタ型太陽電池 次に図6A〜Bを参照すると、選択エミッタ型太陽電池の1組の簡略図が示されている。図6Aは、従来の拡散選択エミッタ型太陽電池の簡略図を示す。図6Bは、本発明による粒子選択エミッタ型太陽電池を示す。選択エミッタ型電池構造は、上述した均質拡散エミッタ太陽電池に勝る効率向上をもたらす(M.GREEN「SILICON SOLAR CELLS.ADVANCED PRINCIPLESAND PRACTICE」Chap.10(Centre for Photovoltaic Devices and Systems,University of New South Wales,Sydney 1995)参照)。] 図6A 図6B 図7A 図7B 図8A 図8B [0160] 均質に拡散されたエミッタ太陽電池では、一般に、単一のドーパント拡散が、キャリア収集と、(図5Aに示されるような)エミッタ金属電極502とのコンタクトとの両方に関して使用される。この拡散の中でのドーパントの濃度は、良好なキャリア収集に関する軽いドーピングと、低抵抗オーミック接触を形成するための重いドーピングとの間での妥協点として選択される。この妥協により、そのようなデバイスの効率は、典型的には、より短い波長の高エネルギーの光子を良好に収集できないことによって制限され、これらの光子は、太陽電池の上面の近くで均質エミッタ内に吸収される傾向がある。] 図5A [0161] 1つの解決策は、図6Aの拡散選択エミッタ型太陽電池におけるような、複数のドーパント濃度の使用である。すなわち、拡散電極領域609など、金属に非常に近い局所化領域内でドーパント濃度を増加させ、拡散均質エミッタ506など、金属から離れた領域内でドーパント濃度を減少させる。しかし、追加の拡散ステップおよびマスキングが必要であるので、この効率向上の可能性は、対応する製造コストの増加によって相殺される。] 図6A [0162] 実施例10 次に図6Bを参照すると、本発明による粒子選択エミッタ型太陽電池が示されている。特定の理論に縛られることを望むものではないが、本発明者らは、拡散均質エミッタ506でのドーパント濃度を実質的に減少させ、その一方で拡散電極領域609内の粒子でのドーパント濃度を実質的に増加させて、従来の拡散選択エミッタ型太陽電池とほぼ同じコスト、またはそれよりも低コストで、効率的な選択エミッタ型太陽電池を作製することができると考える。粒子は、所望のデザイン設計に応じて、連続する線または離れた点として構成されることがある。] 図6B [0163] さらに、高いコストがかかり、高温または応力を誘発する製造法を使用して拡散領域が塗布される図6Aの拡散電極領域609とは異なり、ここでは、有利には、より単純で安価な堆積方法を用いて、例えばインクジェット・プリンタによって無接触で、ウェハ吸収体508の上に粒子電極領域629を直接堆積することができる。さらに、堆積されるナノ粒子インクの使用は、良好な堆積パターン制御を可能にし、高いコストのかかるマスキングおよび位置合わせステップの必要性を低減する。] 図6A [0164] 収集接合を修正することに加えて、わずかに修正された選択エミッタ型構造を使用して、より最適な拡散均質BSF510およびベース金属電極512を形成することができる。この場合、光拡散(100〜300Ω/□)を使用して裏面を不動態化することができ、例えばインクジェット印刷を使用して、シリコン・インクが、金属に接触するように領域内に選択的に堆積される。] [0165] 1つの構成では、TCO/誘電体504を堆積する前に、無接触印刷技法によって、例えばインクジェット印刷によって粒子電極領域629内に粒子を堆積する。] [0166] 次いで、CVDまたは他の適切な手段を使用して、反射防止コーティングを堆積することができる。次いで、上述したように、シルクスクリーン・プロセス、インクジェット印刷(例えば、金属ナノ粒子の溶液を使用することによって)、または物理的蒸着(例えば、熱蒸着、電子ビーム堆積、スパッタリングなど)によって、エミッタ金属電極502を塗布することができる。一般に、添加されたガラス・フリットを有するAgペーストが使用され、次いで加熱されて、反射防止コーティングを突き抜け、n+粒子電極領域626と接触して接合を形成する。金属が突き抜けることを試みる位置でエミッタ領域の深さを局所的に増加させることによって、シリコン・インクは、接合が短絡する可能性を低くする。] [0167] 別の方法として、まず、TCO/誘電体504を堆積することができる。次いで、レーザまたは他の代替技法を使用してTCO/誘電体にチャネルを画定することができ、上述したように、このチャネル内にn+粒子インクを堆積し、加熱する。その結果、次いで、露出されたn+粒子チャネルにエミッタ金属電極502を付加することができる。] [0168] さらに、前述したように、少数電荷キャリアを反発し、それにより全体の効率を高めるために、ウェハ裏面に拡散BSF510を付加することもできる。一般に、拡散BSF510にベース・コンタクト512(典型的には、より安価なAlペーストを備える)が接触して、多数電荷キャリア(ここでは正孔)を抽出する。さらに、ベース・コンタクト512は、長い波長の光を反射して電池内に戻し、吸収体をもう一度通過させるためのミラーとしても働く。] [0169] C.点接合太陽電池 次に図7A〜Bを参照すると、点接合太陽電池の1組の簡略図が示されている。図7Aは、従来の拡散点接合太陽電池の簡略図を示す。図7Bは、本発明による粒子点接合太陽電池を示す。] 図7A 図7B 図8A 図8B [0170] ここで図7Aを参照すると、従来の拡散点接合太陽電池の簡略図が示されている。一般に、太陽電池の高効率を実現するための代替の手法は、比較的大きい面積の拡散均質エミッタから一連の拡散点エミッタ706に、収集接合の領域を減少させることである(別の方法として、たとえば線などの、他の減少させた構成を使用することもできる)。その結果、残りの表面の処理を、再結合を減少するように最適化することができ、それにより効率を高める。(R.R.King、R.A.Sinton、R.M.Swanson「Studies of diffused phosphorus emitters:saturation current,surface recombination velocity and quantum efficiency」37 no.2,IEEE TRANS.ELEC.DEV.(1990)参照)。さらに、一連の小面積の拡散コンタクト714を有する誘電体層710の追加によって、ベース金属電極512への界面も縮小することができる。] 図7A [0171] 一般にこれらのデバイスの性能は高いが、様々な領域を画定するためにフォトリソグラフィなど高いコストがかかる従来の半導体処理技法を使用することにより、小面積の収集接合の製造は一般に難しい。] [0172] 次に図7Bを参照すると、本発明による粒子点接合太陽電池が示されている。特定の理論に縛られることを望むものではないが、本発明者らは、図7Aにおける1組の小面積の拡散エミッタ(拡散点エミッタ706)を1組の小面積の融合粒子エミッタ(粒子点エミッタ726)で置き換え、また任意選択で、1組の小面積の拡散コンタクト(拡散コンタクト714)を1組の小面積の融合粒子コンタクト(粒子コンタクト724)で置き換えて、従来の小面積のエミッタ太陽電池とほぼ同じコスト、またはそれよりも低コストで、効率の良い太陽電池を作製することができると考える。] 図7A 図7B [0173] D.全裏面電極点接触太陽電池 次に図8A〜Bを参照すると、全裏面電極点接触太陽電池の1組の簡略図が示されている。図8Aは、従来の拡散点接触太陽電池の簡略図を示す。図8Bは、本発明による裏面電極粒子点接触太陽電池の簡略図を示す。] 図8A 図8B [0174] ここで図8Aを参照すると、従来の拡散点接触太陽電池の簡略図が示されている。一般に、従来の太陽電池の効率を高める1つの解決策は、全てのコンタクトを裏面に交差指型に、すなわちn型領域とp型領域とを交互に織り合わせて配置するものであった。前面にある金属によって通常は引き起こされる遮光損失をなくすことによって、電流の増加が実現される。さらに、これらの太陽電池構造は、より簡単にモジュールに相互接続できる。] 図8A [0175] しかし、一般に、全バックコンタクト型構造は、裏面拡散領域および電極を画定するために複数の位置合わせマスキング・ステップを必要とするので、製造がより難しい。本発明者らは、シリコン・ナノ粒子インクの使用が、そのような構造を製造する複雑さを大幅に低減すると考える。] [0176] 次に図8Bを参照すると、本発明による裏面電極粒子点接触太陽電池の簡略図が示されている。図8Aの拡散点接触太陽電池とは異なり、本明細書で述べる電池構造のドープされた領域は、より少ない処理ステップで形成することができる。1つの堆積方法では、誘電体層810の堆積の前に、インクジェット・プリンタなど適切な堆積技法を使用して、n+粒子およびp+粒子の線を堆積することができる。次いで、PECVDなど適切な手段を使用して、誘電体層810を堆積することができる。次いで、前述したように、シルクスクリーン・プロセス、インクジェット印刷(例えば、金属マイクロ粒子またはナノ粒子の溶液を使用することによって)、または物理的蒸着(例えば、熱蒸着、電子ビーム堆積、スパッタリングなど)によって、エミッタ金属電極812およびベース金属電極802を塗布することができる。一般に、ガラス・フリットを有するAgペーストが塗布され、次いで加熱されて、誘電体810を突き抜け、融合粒子BSF820および粒子点エミッタ826と接触する。] 図8A 図8B [0177] 別の方法として、まず、誘電体層810を堆積することができる。次いで、レーザまたは他の代替技法を使用してチャネルを画定することができ、上述したように、このチャネル内に粒子を堆積して加熱することができる。その結果、次いで、露出された粒子チャネルに金属を添加することができる。] [0178] 本開示において、特に指定がない限り、「1つ」は「1つまたは複数」を意味する。本明細書に引用した全ての特許、特許出願、参考文献、および刊行物は、それらが個別に参照として組み込まれている場合と同程度に、それらの全体を参照として組み込む。] [0179] 本発明を、様々な特定の例示の実施形態を参照して説明してきた。しかし、本発明の精神および範囲内で、多くの変更および修正を施すことができることを理解すべきである。本発明の利点は、太陽電池など電気デバイスに関する低コストで効率的な接合の製造を含む。] [0180] 例示的な実施形態および最良の形態を開示してきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の主題および精神の範囲内で、開示した実施形態に修正および変更を施すことができる。]
权利要求:
請求項1 太陽光で発電するためのデバイスであって、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前記前面が、前記太陽光にさらされるように構成されたウェハと、前記前面に堆積された融合IV族ナノ粒子薄膜エミッタであって、前記ナノ粒子薄膜が第2のドーパントを含み、前記第2のドーパントが逆ドーパントである融合IV族ナノ粒子薄膜エミッタと、前記ナノ粒子薄膜に堆積された第1の電極と、前記裏面に堆積された第2の電極とを備え、前記太陽光が前記前面に当てられるときに、電流が発生するデバイス。 請求項2 請求項1記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜エミッタに反射防止層が堆積され、前記反射防止層が前記前面を不動態化するデバイス。 請求項3 請求項1記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜エミッタに透明導電性酸化物(TCO)層が堆積されるデバイス。 請求項4 請求項1記載のデバイスであって、前記第1のドーパントがp型ドーパントであり、前記第2のドーパントがn型ドーパントであるデバイス。 請求項5 請求項1記載のデバイスであって、前記第1のドーパントがn型ドーパントであり、前記第2のドーパントがp型ドーパントであるデバイス。 請求項6 請求項1記載のデバイスであって、前記ウェハが、裏面拡散BSFをさらに含み、前記第2の電極が、前記裏面拡散裏面電界(BSF)と電気接触するデバイス。 請求項7 請求項1記載のデバイスであって、前記ウェハと前記第2の電極との間に融合IV族ナノ粒子BSF層が堆積され、前記融合IV族ナノ粒子裏面電界(BSF)層が、第3のドーパントを含むデバイス。 請求項8 請求項7記載のデバイスであって、前記第1のドーパントおよび前記第3のドーパントがp型ドーパントであり、前記第2のドーパントがn型ドーパントであるデバイス。 請求項9 請求項7記載のデバイスであって、前記第1のドーパントおよび前記第3のドーパントがn型ドーパントであり、前記第2のドーパントがp型ドーパントであるデバイス。 請求項10 請求項1記載のデバイスであって、前記ウェハと前記融合IV族ナノ粒子薄膜エミッタとの間に真性粒子緩衝層が構成されるデバイス。 請求項11 請求項7記載のデバイスであって、前記ウェハと前記融合IV族ナノ粒子裏面電界(BSF)との間に真性粒子緩衝層が構成されるデバイス。 請求項12 請求項1記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜エミッタが、前記前面を実質的に覆うデバイス。 請求項13 請求項1記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜エミッタが、前記前面を部分的に覆うデバイス。 請求項14 請求項1記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜エミッタが、1組の多点表面であるデバイス。 請求項15 請求項1記載のデバイスであって、前記ウェハの下に構成された裏面層をさらに含み、前記裏面層が、誘電体と、1組の拡散された小面積のコンタクトとを含み、前記1組の拡散された小面積のコンタクトの各拡散された小面積のコンタクトが、前記第2の電極と電気接触するデバイス。 請求項16 請求項1記載のデバイスであって、さらに、前記ウェハの下に構成された裏面層を含み、前記裏面層が、誘電体と、1組の融合IV族ナノ粒子の小面積のコンタクトとを含み、前記1組の融合IV族ナノ粒子の小面積のコンタクトの各融合IV族ナノ粒子の小面積のコンタクトが、前記第2の電極と電気接触するデバイス。 請求項17 請求項16記載のデバイスであって、前記1組の融合IV族ナノ粒子の小面積のコンタクトが、1組の融合IV族ナノ粒子点接触を含むデバイス。 請求項18 請求項1記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子の薄膜エミッタが、1組のナノ粒子を含み、前記1組のナノ粒子の各ナノ粒子の直径が、約1nm〜約100nmの間であるデバイス。 請求項19 請求項1記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子の薄膜エミッタが、1組のナノ粒子を含み、前記1組のナノ粒子の各ナノ粒子の直径が、約4nm〜約20nmの間であるデバイス。 請求項20 太陽光で発電するためのデバイスであって、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前記前面が、前記太陽光にさらされるように構成され、前記ウェハが、前面拡散領域をさらに含み、前記前面拡散領域が、第2のドーパントでドープされ、前記第2のドーパントが、前記第1のドーパントの逆ドーパントであるウェハと、前記前面拡散領域に1組の小面積のパターンとして堆積された融合IV族ナノ粒子薄膜であって、第3のドーパントを含み、前記第3のドーパントが、前記第1のドーパントの逆ドーパントである融合ナノ粒子薄膜と、前記前面に堆積された第1の電極であって、前記1組の小面積のパターンと電気接触する第1の電極と、前記裏面に堆積された第2の電極とを備え、前記太陽光が前記前面に当てられるときに、電流が発生するデバイス。 請求項21 請求項20記載のデバイスであって、前記1組の小面積のパターンが、1組の点を含むデバイス。 請求項22 請求項20記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜の上に反射防止層が堆積され、前記反射防止層が前記前面を不動態化するデバイス。 請求項23 請求項20記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜の上に透明導電性酸化物(TCO)層が堆積されるデバイス。 請求項24 請求項20記載のデバイスであって、前記ウェハが、裏面拡散裏面電界(BSF)をさらに含み、前記第2の電極が、前記裏面拡散裏面電界(BSF)と電気接触するデバイス。 請求項25 請求項20記載のデバイスであって、前記ウェハと前記第2の電極との間に融合IV族ナノ粒子裏面電界(BSF)層が堆積され、前記融合IV族ナノ粒子BSF層が、第4のドーパントを含むデバイス。 請求項26 請求項25記載のデバイスであって、前記第1のドーパントおよび前記第4のドーパントがp型ドーパントであり、前記第2のドーパントおよび前記第3のドーパントがn型ドーパントであるデバイス。 請求項27 請求項25記載のデバイスであって、前記第1のドーパントおよび前記第4のドーパントがn型ドーパントであり、前記第2のドーパントおよび前記第3のドーパントがp型ドーパントであるデバイス。 請求項28 請求項20記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜が、1組のナノ粒子を含むコロイド分散から形成され、前記1組のナノ粒子の各ナノ粒子の直径が、約1nm〜約100nmの間であるデバイス。 請求項29 請求項20記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜が、1組のナノ粒子を含み、前記1組のナノ粒子の各ナノ粒子の直径が、約4nm〜約20nmの間であるデバイス。 請求項30 太陽光で発電するためのデバイスであって、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前記前面が、前記太陽光にさらされるように構成され、前記ウェハが、前面拡散領域をさらに含み、前記前面拡散領域が、第2のドーパントでドープされ、前記第2のドーパントが、前記第1のドーパントの逆ドーパントであるウェハと、前記ウェハの下に構成された裏面層であって、誘電体と、1組の融合粒子の小面積のコンタクトとを含む裏面層と、前記裏面に堆積された第2の電極であって、前記小面積のコンタクトと電気接触する第2の電極とを備え、前記太陽光が前記前面に当てられるときに、電流が発生するデバイス。 請求項31 請求項30記載のデバイスであって、前記前面に反射防止層が堆積されるデバイス。 請求項32 請求項30記載のデバイスであって、前記1組の融合粒子の小面積のコンタクトが、1組の融合粒子直線コンタクトを含むデバイス。 請求項33 請求項30記載のデバイスであって、前記1組の融合粒子の小面積のコンタクトが、1組の融合粒子点接触を含むデバイス。 請求項34 請求項30記載のデバイスであって、前記融合粒子の小面積のコンタクトが、1組のナノ粒子を含むコロイド分散から形成され、前記1組のナノ粒子の各ナノ粒子の直径が、約1nm〜約100nmの間であるデバイス。 請求項35 請求項30記載のデバイスであって、前記融合粒子の小面積のコンタクトが、1組のナノ粒子を含み、前記1組のナノ粒子の各ナノ粒子の直径が、約4nm〜約20nmの間であるデバイス。 請求項36 太陽光で発電するためのデバイスであって、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前記前面が、前記太陽光にさらされるように構成され、前記ウェハが、前面拡散領域をさらに含み、前記前面拡散領域が、第2のドーパントでドープされ、前記第2のドーパントが、前記第1のドーパントの逆ドーパントであるウェハと、前記裏面に堆積された融合IV族ナノ粒子BSF層と、前記裏面に堆積された第2の電極であって、前記融合IV族ナノ粒子BSF層と電気接触する第2の電極とを備え、前記太陽光が前記前面に当てられるときに、電流が発生するデバイス。 請求項37 太陽光で発電するためのデバイスであって、第1のドーパントでドープされたウェハであって、前面と裏面とを含み、前記前面が、前記太陽光にさらされるように構成されたウェハと、前記裏面に第1のパターンで堆積された第2のドーパントでドープされた第1の融合IV族ナノ粒子薄膜と、前記裏面に第2のパターンで堆積された第3のドーパントでドープされた第2の融合IV族ナノ粒子薄膜であって、前記第3のドーパントが、前記第2のドーパントの逆ドーパントであり、前記第1のパターンが、前記第2のパターンと交差指型にされている第2の融合IV族ナノ粒子薄膜と、前記第1の融合IV族ナノ粒子薄膜に堆積された第1の電極と、前記第2の融合IV族ナノ粒子薄膜に堆積された第2の電極とを備え、前記太陽光が前記前面に当てられるときに、電流が発生するデバイス。 請求項38 請求項37記載のデバイスであって、前記前面に反射防止層が堆積され、前記反射防止層が前記前面を不動態化するデバイス。 請求項39 請求項37記載のデバイスであって、前記第1のパターンおよび前記第2のパターンが線を含むデバイス。 請求項40 請求項37記載のデバイスであって、前記第1のパターンおよび前記第2のパターンが点を含むデバイス。 請求項41 請求項37記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜が、1組のナノ粒子を含むコロイド分散から形成され、前記1組のナノ粒子の各ナノ粒子の直径が、約1nm〜約100nmの間であるデバイス。 請求項42 請求項37記載のデバイスであって、前記融合IV族ナノ粒子薄膜が、1組のナノ粒子を含み、前記1組のナノ粒子の各ナノ粒子の直径が、約4nm〜約20nmの間であるデバイス。 請求項43 請求項37記載のデバイスであって、前記第1のパターンと前記第2のパターンとの間に誘電体層が堆積されるデバイス。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题 JP6209251B2|2017-10-04|バックコンタクト型太陽電池のエミッタの製造方法 JP6746854B2|2020-08-26|ワイドバンドギャップ半導体材料含有のエミッタ領域を有する太陽電池 US9224902B2|2015-12-29|Solar cell having silicon nano-particle emitter US20170104122A1|2017-04-13|Ion implantation and annealing for thin-film crystalline solar cells US8207005B2|2012-06-26|Forming solar cells using a patterned deposition process US8163638B2|2012-04-24|Back side contact solar cell structures and fabrication processes US8110431B2|2012-02-07|Ion implanted selective emitter solar cells with in situ surface passivation JP4244549B2|2009-03-25|光電変換素子及びその製造方法 EP2765615B1|2018-05-23|Solar cell, solar cell manufacturing method, and solar cell module US8349644B2|2013-01-08|Mono-silicon solar cells US7375378B2|2008-05-20|Surface passivated photovoltaic devices US7718707B2|2010-05-18|Method for preparing nanoparticle thin films EP0960443B1|2004-11-03|Semiconductor device with selectively diffused regions JP2019024107A|2019-02-14|太陽電池を製造する方法および太陽電池 Jia et al.2012|Core–shell heterojunction solar cells on silicon nanowire arrays US8012531B2|2011-09-06|Solar cell and method for manufacturing the same, and method for forming impurity region US9634160B2|2017-04-25|Solar cell and method for manufacturing the same CA2682188C|2013-06-25|Method for cleaning a solar cell surface opening made with a solar etch paste CN101689580B|2012-09-05|太阳能电池 US8895839B2|2014-11-25|Multijunction photovoltaic device TW418543B|2001-01-11|Method and apparatus for self-doping negative and positive electrodes for silicon solar cells and other devices TWI528574B|2016-04-01|具有選擇性前表面場之背接面太陽能電池 US9401446B2|2016-07-26|Silicon solar cell and method of manufacturing the same US8569614B2|2013-10-29|Solar cell and method of manufacturing the same US9105787B2|2015-08-11|Techniques for enhancing efficiency of photovoltaic devices using high-aspect-ratio nanostructures
同族专利:
公开号 | 公开日 CN101828266A|2010-09-08| EP2191513B1|2015-12-23| CN101828266B|2012-11-28| US20120009721A1|2012-01-12| WO2009032359A2|2009-03-12| US20100275982A1|2010-11-04| KR20100075467A|2010-07-02| EP2191513A2|2010-06-02| EP2530725A2|2012-12-05| WO2009032359A3|2010-03-11| JP5543350B2|2014-07-09|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题 JPH11312813A|1998-04-27|1999-11-09|Kyocera Corp|太陽電池素子の製造方法| JP2005203622A|2004-01-16|2005-07-28|Kyocera Corp|光電変換装置、金属ペーストおよびそれを用いた光電変換装置の製造方法| JP2010519731A|2007-02-16|2010-06-03|ナノグラム・コーポレイションNanoGramCorporation|Solar cell structure, photovoltaic module and methods corresponding thereto|JP2012531044A|2009-06-17|2012-12-06|イノヴァライトインコーポレイテッド|亜臨界剪断減粘性iv族系ナノ粒子流体| JP2013532225A|2010-06-29|2013-08-15|ナノグラム・コーポレイションNanoGramCorporation|Silicon / germanium nanoparticle ink, laser pyrolysis reactor for synthesizing nanoparticles, and related methods| JP2015506577A|2011-12-22|2015-03-02|サンパワー コーポレイション|シリコンナノ粒子を用いて太陽電池を製造するためのレーザー接触プロセス、レーザーシステム及び太陽電池構造| JP2016506441A|2012-12-20|2016-03-03|ナノグラム・コーポレイションNanoGram Corporation|Silicon / germanium nanoparticle paste with ultra-low concentration metal contaminants| JP2016506622A|2012-12-18|2016-03-03|サンパワー コーポレイション|太陽電池及び太陽電池のエミッタ領域の製造方法|US667163A|1900-04-16|1901-01-29|Emily L A Callaway|Rotary engine.| US4133698A|1977-12-27|1979-01-09|Texas Instruments Incorporated|Tandem junction solar cell| US4703553A|1986-06-16|1987-11-03|Spectrolab, Inc.|Drive through doping process for manufacturing low back surface recombination solar cells| DE4235376A1|1991-10-19|1993-04-22|Hahn Meitner Kernforsch|Verfahren zur herstellung einer solarzelle| US5720827A|1996-07-19|1998-02-24|University Of Florida|Design for the fabrication of high efficiency solar cells| US5766971A|1996-12-13|1998-06-16|International Business Machines Corporation|Oxide strip that improves planarity| AT411116T|1998-01-22|2008-10-15|Purdue Research Foundation|Funktionalisierte poröse siliziumoberflächen| EP1129496A2|1998-10-09|2001-09-05|The Trustees of Columbia University of the City of New York|Solid-state photoelectric device| US6485986B1|1999-11-19|2002-11-26|Purdue Research Foundation|Functionalized silicon surfaces| US6277766B1|2000-02-03|2001-08-21|Michael Raymond Ayers|Method of making fullerene-decorated nanoparticles and their use as a low dielectric constant material for semiconductor devices| US6986818B2|2000-06-02|2006-01-17|The Regents Of The University Of California|Method for producing nanostructured metal-oxides| US6569979B1|2000-09-08|2003-05-27|Wisconsin Alumni Research Foundation|Modified carbon, silicon, & germanium surfaces| CA2326043A1|2000-11-16|2002-05-16|National Research Council Of Canada|Functionalised silicon surfaces, and method for their production| US6710366B1|2001-08-02|2004-03-23|Ultradots, Inc.|Nanocomposite materials with engineered properties| JP4244549B2|2001-11-13|2009-03-25|トヨタ自動車株式会社|光電変換素子及びその製造方法| WO2004022637A2|2002-09-05|2004-03-18|Nanosys, Inc.|Nanocomposites| AU2003279708A1|2002-09-05|2004-03-29|Nanosys, Inc.|Nanostructure and nanocomposite based compositions and photovoltaic devices| WO2004055909A1|2002-12-13|2004-07-01|Samwha Electronics Co., Ltd.|Silicon wafer for solar cell and the same manufacturing method| US7371666B2|2003-03-12|2008-05-13|The Research Foundation Of State University Of New York|Process for producing luminescent silicon nanoparticles| JP4869061B2|2003-04-14|2012-02-01|セントレ・ナショナル・デ・ラ・レシェルシェ・サイエンティフィーク|焼結された半導体材料| JP2004342654A|2003-05-13|2004-12-02|Dainippon Screen Mfg Co Ltd|基板処理装置| US7170001B2|2003-06-26|2007-01-30|Advent Solar, Inc.|Fabrication of back-contacted silicon solar cells using thermomigration to create conductive vias| KR100619379B1|2003-06-27|2006-09-05|삼성전자주식회사|발광소자용 양자점 실리케이트 박막의 제조방법| US6943054B2|2003-07-25|2005-09-13|The Regents Of The University Of California|Attachment of organic molecules to group III, IV or V substrates| US7723394B2|2003-11-17|2010-05-25|Los Alamos National Security, Llc|Nanocrystal/sol-gel nanocomposites| DE102004060737B4|2004-12-15|2007-03-08|Degussa Ag|Verfahren zur Herstellung von halbleitenden oder photovoltaisch aktiven Filmen| FR2881879B1|2005-02-08|2007-03-09|Commissariat Energie Atomique|PROCESS FOR PRODUCING METAL / SEMICONDUCTOR CONTACTS THROUGH A DIELECTRIC| US20070169808A1|2006-01-26|2007-07-26|Kherani Nazir P|Solar cell| US8791359B2|2006-01-28|2014-07-29|Banpil Photonics, Inc.|High efficiency photovoltaic cells| US7705237B2|2006-11-27|2010-04-27|Sunpower Corporation|Solar cell having silicon nano-particle emitter| CN103333526A|2007-01-03|2013-10-02|内诺格雷姆公司|基于硅/锗的纳米颗粒油墨、掺杂型颗粒、用于半导体应用的印刷和方法|US8568684B2|2000-10-17|2013-10-29|Nanogram Corporation|Methods for synthesizing submicron doped silicon particles| US6599631B2|2001-01-26|2003-07-29|Nanogram Corporation|Polymer-inorganic particle composites| US7226966B2|2001-08-03|2007-06-05|Nanogram Corporation|Structures incorporating polymer-inorganic particle blends| CN103333526A|2007-01-03|2013-10-02|内诺格雷姆公司|基于硅/锗的纳米颗粒油墨、掺杂型颗粒、用于半导体应用的印刷和方法| US8853527B2|2007-02-16|2014-10-07|Nanogram Corporation|Solar cell structures, photovoltaic panels and corresponding processes| US8053867B2|2008-08-20|2011-11-08|Honeywell International Inc.|Phosphorous-comprising dopants and methods for forming phosphorous-doped regions in semiconductor substrates using phosphorous-comprising dopants| US7951696B2|2008-09-30|2011-05-31|Honeywell International Inc.|Methods for simultaneously forming N-type and P-type doped regions using non-contact printing processes| US8518170B2|2008-12-29|2013-08-27|Honeywell International Inc.|Boron-comprising inks for forming boron-doped regions in semiconductor substrates using non-contact printing processes and methods for fabricating such boron-comprising inks| KR101145928B1|2009-03-11|2012-05-15|엘지전자 주식회사|태양 전지 및 태양 전지의 제조 방법| WO2010105585A1|2009-03-17|2010-09-23|Roth & Rau Ag|Substratbearbeitungsanlage und substratbearbeitungsverfahren| US8324089B2|2009-07-23|2012-12-04|Honeywell International Inc.|Compositions for forming doped regions in semiconductor substrates, methods for fabricating such compositions, and methods for forming doped regions using such compositions| DE102009044052A1|2009-09-18|2011-03-24|Schott Solar Ag|Kristalline Solarzelle, Verfahren zur Herstellung einer solchen sowie Verfahren zur Herstellung eines Solarzellenmoduls| US8603900B2|2009-10-27|2013-12-10|Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc.|Reducing surface recombination and enhancing light trapping in solar cells| WO2011066554A2|2009-11-30|2011-06-03|Atonometrics, Inc.|I-v measurement system for photovoltaic modules| NL2004065C2|2010-01-06|2011-07-07|Stichting Energie|Solar panel module and method for manufacturing such a solar panel module.| US8241945B2|2010-02-08|2012-08-14|Suniva, Inc.|Solar cells and methods of fabrication thereof| FR2957479B1|2010-03-12|2012-04-27|Commissariat Energie Atomique|PROCESS FOR TREATING A METAL CONTACT REALIZED ON A SUBSTRATE| US8865502B2|2010-06-10|2014-10-21|International Business Machines Corporation|Solar cells with plated back side surface field and back side electrical contact and method of fabricating same| US20120060904A1|2010-09-13|2012-03-15|Smith David D|Fabrication Of Solar Cells With Silicon Nano-Particles| US20130298989A1|2010-12-10|2013-11-14|Teijin Limited|Semiconductor laminate, semiconductor device, method for producing semiconductor laminate, and method for manufacturing semiconductor device| US8858843B2|2010-12-14|2014-10-14|Innovalight, Inc.|High fidelity doping paste and methods thereof| US9368655B2|2010-12-27|2016-06-14|Lg Electronics Inc.|Solar cell and method for manufacturing the same| US8912083B2|2011-01-31|2014-12-16|Nanogram Corporation|Silicon substrates with doped surface contacts formed from doped silicon inks and corresponding processes| EP2490268A1|2011-02-03|2012-08-22|Imec|Method for fabricating photovoltaic cells| CN102169909A|2011-03-04|2011-08-31|中山大学|一种具有低串联电阻的晶体硅太阳电池及其制备方法| CA2829269A1|2011-03-08|2012-09-13|Merck Patent Gmbh|Aluminium oxide-based metallisation barrier| CN102254960A|2011-07-18|2011-11-23|中国科学院宁波材料技术与工程研究所|一种晶体硅太阳能电池p型硅表面的钝化层及其制备方法| US8629294B2|2011-08-25|2014-01-14|Honeywell International Inc.|Borate esters, boron-comprising dopants, and methods of fabricating boron-comprising dopants| KR101969032B1|2011-09-07|2019-04-15|엘지전자 주식회사|태양전지 및 이의 제조방법| US20130334501A1|2011-09-15|2013-12-19|The Regents Of The University Of California|Field-Effect P-N Junction| US9246434B2|2011-09-26|2016-01-26|First Solar, Inc|System and method for estimating the short circuit current of a solar device| US8975170B2|2011-10-24|2015-03-10|Honeywell International Inc.|Dopant ink compositions for forming doped regions in semiconductor substrates, and methods for fabricating dopant ink compositions| US9024367B2|2012-02-24|2015-05-05|The Regents Of The University Of California|Field-effect P-N junction| KR101879781B1|2012-05-11|2018-08-16|엘지전자 주식회사|태양 전지, 불순물층의 형성 방법 및 태양 전지의 제조 방법| KR101921738B1|2012-06-26|2018-11-23|엘지전자 주식회사|태양 전지| CN104603955B|2012-08-22|2017-04-19|纽索思创新有限公司|形成用于光伏电池的触头的方法| KR101956734B1|2012-09-19|2019-03-11|엘지전자 주식회사|태양 전지 및 그의 제조 방법| US20140166094A1|2012-12-18|2014-06-19|Paul Loscutoff|Solar cell emitter region fabrication using etch resistant film| KR101958056B1|2013-05-24|2019-03-13|데이진 가부시키가이샤|고점도 알콜 용매 및 실리콘/게르마늄계 나노입자를 포함하는 인쇄용 잉크| DE102015205230A1|2015-03-23|2016-09-29|Universität Duisburg-Essen|Verfahren zur Herstellung von Bauelementen aufweisend eine Schottky-Diode mittels Drucktechnik| US10784396B2|2015-09-30|2020-09-22|Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd.|Solar cell, solar cell module, and production method for solar cell| CN108597974B|2018-05-11|2020-04-17|苏州大学|一种基于n型单晶Si的高效光阴极的设计方法|
法律状态:
2012-01-24| RD02| Notification of acceptance of power of attorney|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120123 | 2012-02-11| RD04| Notification of resignation of power of attorney|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20120125 | 2012-06-21| A977| Report on retrieval|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120621 | 2012-07-04| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120703 | 2012-10-04| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121003 | 2013-04-24| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130423 | 2013-07-24| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130723 | 2014-03-31| TRDD| Decision of grant or rejection written| 2014-04-09| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140408 | 2014-05-15| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140508 | 2014-05-16| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Ref document number: 5543350 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 | 2017-05-16| LAPS| Cancellation because of no payment of annual fees|
优先权:
[返回顶部]
申请号 | 申请日 | 专利标题 相关专利
Sulfonates, polymers, resist compositions and patterning process
Washing machine
Washing machine
Device for fixture finishing and tension adjusting of membrane
Structure for Equipping Band in a Plane Cathode Ray Tube
Process for preparation of 7 alpha-carboxyl 9, 11-epoxy steroids and intermediates useful therein an
国家/地区
|